南山大学研究業績 (CD-ROM版)

2005年度　パッヘ研究奨励金Ⅰ-A-２（特定研究助成・特別）研究成果報告書

氏名	石原　美奈子	所属	人文学部人類文化学科
研究課題	エチオピアにおけるイスラーム化に関する実証的研究―聖者関連情報のデータベース化―

研究実績の概要

2005年８-９月、エチオピア西部に赴き、現地調査を実施した。本奨励金は、現地調査の際の車借り上げ代とした。現地調査は、オロミア州西ウォレガ地方サヨ地区、ベニシャングール＝グムズ州トンガ地区、ジンマ地方ゴンマ地区およびゲラ地区において、主にインタビューとGPSを用いた地理情報収集の作業を中心に実施した。
①インタビュー調査
1992年以来続けている、アルファキー・アフマド・ウマルの功績に関する聞き取り調査において、これまでインタビュー調査に赴く機会のなかった地域（サヨ地区クサイェ、　フィンチョ等）でインタビューを行い、貴重な情報を手に入れることができた。
②GPSによる地理情報収集
アルファキー・アフマド・ウマルの墓廟が置かれているヤアは、５万分の一地図が未発行の地域で、GPS情報が是非とも必要であった。今回、ヤアおよび墓廟の周辺に形成された村が農業生活を営んでいる土地の境界域に関するGPS情報を収集した。さらに、ジンマ地方にも赴き、各地に点在する聖者廟の位置に関するGPS情報をも収集した。

これらの調査成果は、現在執筆中の博士論文で活用する予定である。