2005年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・特別)研究成果報告書

  
氏名 アッセマ 庸代 所属 人文学部心理人間学科
研究課題 和学形成:自己否定と自己受容の円完型死生論の描法研究(2005年愛知万博研究出展DVD作成と市民医療文化発信)

研究実績の概要
1. 日本万博協会市民プロジェクト・ワールドウェルネスプロジェクト(WWP)の企画に携わり、研究制作発表した。
2. 「EN=Ku 円喰(円相を喰う、まどかなるいのちを食すという自己生命死の認識法)」という物語を、ビジュアル化・上映作品化した。ホリスティク医学や統合医療におけるnarrative medicineの一例と評された(万博市民パビリオン上映2005.5月、ロータリー館6月講演「弔いのこころとかたち」)。
3. 和学を提唱し、和学japonologieとしての自己統合的ライフサイエンス再考、「自文化としての医科学・医療文化、東西統合医療」「Self Narrative Medicine(non-EBM,cf.Evidence Based Medicine)」「科学文明と宗教伝統文化の対話としての健康観」を映像発表により紹介した。和語「いのち」に根ざす学問形成を医学の一方法として提唱した。(「医療と宗教統合の幕開け」中外日報 2005.7月)
4. 共同研究者(映画監督、編集工学、ヒーリングミュージック技術者、ホリスティック医学医療従事者)及び、南山大学受講生・ゼミ生・社会人受講生等との連携と分ちあい、家族との対話や人生の味わいなどのプロセスがあり、研究継続中である。共同研究・和学の協働的意識やネットワーキングを得て、継続中である。
5. 資料は約500点。選定・編集するという自己編纂のプロセスが、死生論研究の一方法であり、生命論的描法の一試作と考察となった。日仏「和学」ジャポノロジーの可能性について検討し、紹介された。(毎日新聞 2005.4月)
6. 今後も日本(自文化)の方法論を探求しつつ、文化と生命医科学の協働を、現代社会や時代意識との繋がりの中で実践的に各個人の「できること」「していること」を尊重し、意味化する相補的医療の手法を提案した。(日本ホリスティック医学協会・日本WHO協会)
7. ホリスティック医学・統合医療・生命論・死生論・パラダイム論等の教材・資料としても活用する。但し、方法の提案なので、各人が制作することのプロモーターとしての教材とする。(「大学と教育」東海高等教育研究所依頼執筆 2005.8月)
8. 生命医療の先端科学技術の高度発展が目指された19世紀末・20世紀において、医科学技術の発展(専門分化)と人間的医療生活(市民生活)のバランスが問われて久しい。前世紀の産業振興型万博に対して、自然との調和(1972 大阪万博テーマ)、自然の叡智(2005 愛知万博・愛地球博テーマ)・市民力(専門家を含むふつうの人々オーディナリーピープルの可能性)振興が意識されたプログラムに、生命医科学と日本の医療文化の視点から参画し、日本万博協会市民プロジェクトの記録報告とした。(市民プロジェクトWWP2005.9月)

「雑誌」の部 「図書」の部
@ 論文題目 "EN-Ku japonology EXPO VERSION" @ 書名  
雑誌名 『EXPO2005 愛・地球博』 出版社  
巻号   巻号  
発表年月 2005年5月 発表年月  
ページ DVD1枚 4トラック ページ  
著者名 まどか アッセマ 庸代 著者名  
備考 提出 備考  
A 論文題目 「癒しの教育」 A 書名  
雑誌名 『大学と教育』 出版社  
巻号 NO.40 巻号  
発表年月 2005年8月 発表年月  
ページ pp.83〜85 ページ  
著者名 まどか アッセマ 庸代 著者名  
備考 提出 備考  
B 論文題目 「和語で捉える統合医療 日本人の身に合う医療"和学"を提唱」 B 書名  
雑誌名 『中外日報』医療と宗教8-統合への幕開け- 出版社  
巻号 第26771号 巻号  
発表年月 2005年7月30日 発表年月  
ページ pp.8〜9(上段) ページ  
著者名 まどか アッセマ 庸代/荻原 哲郎取材 著者名  
備考 提出 備考