研究経過 |
補完製品市場としての観光関連産業における企業間関係や価格政策のあり方が、観光企業間の価格競争や社会的厚生に及ぼす経済的効果を理論的に検討するために、ゲーム理論によるフレームワークに基づいて価格競争やサービス競争のモデル分析をおこなった。 |
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(1) |
泊食(宿泊と食事)分離の経済的効果(価格、サービス水準、需要量、企業利潤、消費者余剰、社会的余剰に及ぼす影響)を経済学的に分析した。 |
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(2) |
宿泊施設と飲食施設を両方とも備えた合併企業(旅館)が泊食分離を採用する私的な誘因と、泊食分離が経済厚生に及ぼす効果をモデル分析により検討した。 |
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(3) |
より一般的な補完製品市場における取引構造と価格競争・品質競争について理論的に検討した。 |
研究成果 |
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上記の研究経過(1)と(2)の内容について、2件の発表をおこなった。 |
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(1) |
「泊食分離(交泊分離)の経済分析―ホスピタリティ・マーケティングの観点から―」日本観光学会第91回全国大会(2005年6月) |
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共同研究者:赤壁弘康(南山大学経営学部)(於:神戸国際会議場) |
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(2) |
「観光業における泊食分離の誘因と価格競争」日本観光学会第92回全国大会(2005年11月) |
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共同研究者:赤壁弘康(南山大学経営学部)(於:椙山女学園大学星が丘キャンパス) |
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報告論文に基づき、以下の「雑誌」の部:論文@、論文Aを公刊した。 |
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上記の研究経過(3)の内容について、論文Bの公刊を予定している。 |