2005年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・特別)研究成果報告書

  
氏名 中谷 実 所属 法務研究科法務専攻
研究課題 立法の不作為をめぐる司法消極主義と積極主義

研究実績の概要
@昨年度は,立法の不作為を対象に筆者の司法消極主義と積極主義のアプローチで研究した。残念ながら,研究成果を3月までに発表できなかった。
A発表できなかったのは,諸般の事情によるが,当初,立法の不作為という必ずしもポピュラーでないテーマのイメージがつかみにくかったことの他,判例が思いの外,多岐にわたったことによる。
Bしかしながら,現時点では,研究は,かなり進行しており,
一 はじめに は,もちろん,
《 消極主義T》のテクニックとして
(一) 「不適法として却下−−予備的新訴を追加的に併合することは不可」テクニック
(二) 「不適法として却下−−訴訟を許容すべき法律上の根拠はない」テクニック
(三) 「不適法として却下−−無名抗告訴訟としての要件を欠く」テクニック
(四) 「不適法なものとして却下−−法律上の争訟でない」テクニック
(五) 「不適法として却下−−確認の利益を欠く」テクニック
《 消極主義U》のテクニックとして
(一) 「国賠判断−−金銭賠償になじまない」テクニック
(二) 「憲法判断回避−−国賠判断」テクニック
《消極主義V》のテクニックとして
(一) 「権利保障なし」テクニック
(二) 「政治責任」テクニック
(三) 「立法裁量」テクニック
(四) 「違憲性が顕著でない」テクニック
《 積極主義T》のテクニックとして
(一) 「著しく不合理」テクニック
《 積極主義U》のテクニックとして
(一) 「違憲・しかし、国賠法上の違法性なし」テクニック
(二) 「違憲,しかし合理的期間経過せずテクニック
(三) 「違憲・故意過失なし」テクニック
《 積極主義V》のテクニックとして
(一) 「想定し難いような極めて特殊で例外な場合」テクニック
(二) 「人権侵害の重大性とその救済の高度の必要性」テクニック
(三) 「違憲違法(LRA)・過失あり」テクニック
(四) 「権利確認」テクニック
(五) 「例外的場合」テクニック等を抽出している。
昨秋,在外投票訴訟最高裁判決が出されており,立法の不作為は,重要なテーマとなっている。秋には,少なくとも一部は脱稿する予定である。

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@ 論文題目   @ 書名  
雑誌名   出版社  
巻号   巻号  
発表年月   発表年月  
ページ   ページ  
著者名   著者名  
備考   備考  
A 論文題目   A 書名  
雑誌名   出版社  
巻号   巻号  
発表年月   発表年月  
ページ   ページ  
著者名   著者名  
備考   備考  
B 論文題目   B 書名  
雑誌名   出版社  
巻号   巻号  
発表年月   発表年月  
ページ   ページ  
著者名   著者名  
備考   備考