2005年度パッヘ研究奨励金I-A-2(特定研究助成.一般)(21万1千円)は、主に下記二つの国際会議への参加、並びに上海師範大学の徐時儀教授と陳五雲教授との三者共同研究計画の打ち合わせの為に使用した。 |
1.2005年9月20日より24日まで上海師範大学にて行われた第一回国際佛経音義研究学術研討会に参加した。私は、上海師範大学古籍整理研究所の徐時儀、ならびに上海師範大学語言研究所の陳五雲の兩教授と佛経音義の共同研究を行ってきて、この会議の発起人の一人でもある。会議では「日本現存佛経音義及びその資料価値」という題で論文の発表をした。 |
この会議への参加と合わせて、上記兩教授と今後の我々の共同研究の進め方について、討論と意見交換を行った。その結果、特に「佛経音義および漢字研究の共同研究」を進めて行くことで合意した。 |
2.2005年11月3日より5日まで中国安徽省蕪湖市にある安徽師範大学で行われた第5回国際中古漢語学術研討会に参加した。この研討会で、私は「『新譯大方廣佛華嚴經音義』與『新譯華嚴經音義私記』之詞彙比較研究」(「『新譯大方廣佛華嚴經音義』と『新譯華嚴經音義私記』に見られる語彙の比較研究」)という題で、論文を発表した。 |
尚、本会議では、論文集を出版する予定がないため、南山大学の『アカデミア』文学・語学編(79号)に投稿して、2006年1月に出版する運びとなった。 |
注:以下の出張は個人研究旅行費で行ったが、内容がパッへ研究と関係があるため、追記する。 |
2005年12月15日より18日まで、中国上海市に出張して、上海師範大学古籍整理研究所の徐時儀教授、および同大学語言研究所の陳五雲教授との共同作業で、第一回仏典音義国際学術会議(2005年9月20日乃至22日、上海師範大学開催)論文集の編集に携わった。 |
この論文集は、上海古籍出版社からの出版が予定されていて、出版社に提出する論文集の原稿を準備するために、上記三名で論文集編集委員会を形成し、各論文の審査、編集し、論文集の構成について討論した。 |
この第一回仏典音義国際学術会議の開催と、論文集の出版は、上記兩教授と私との共同研究(「佛経音義の共同研究」)活動の一環である。 |