1.文献調査と情報収集の結果 |
メッセージ分析、会話分析、談話分析に関する図書と文献を収集し、調査方法と分析方法の検討を行った。 |
また、文化、インターアクション、言語といった視点から研究した図書と文献を収集し、研究枠組みに関連する概念の整理を行った。 |
上述した2つの方向からの検討を行うことで、調査項目を決定し、調査用紙を作成するなど調査の準備を行った。 |
2.研究経過および研究結果 |
留学生と日本語母語話者の使用する日本語表現の相違を探るため、調査用紙を作成し、2005年7月から調査を開始した。調査対象とした留学生は主として日本語学習を終了した学生とし、まず調査への協力を依頼し、調査用紙への回答の記入を行ってもらった後、一人ずつ回答に関するインタビュー調査を行い、調査内容を録音した。比較対象とする日本語母語話者は、同じ学部で学ぶ日本人学生である。 |
夏休みに入り、調査を継続するとともに、データの集計を開始した。調査用紙で得られたデータは統計処理ができるように、まず統計ソフトを使用し、集計を行った。インタビュー調査に関しては大きな項目は調査中にメモを取ったが、それ以外の部分は録音を行ったので、項目の書き起こし作業を開始した。 |
12月からデータの分析を開始し、まず文末表現に焦点を当て考察を行った。焦点を当てて分析した項目は言いさしの「ちょっと」と終助詞「けど」である。この分析結果を、現在アカデミアに投稿中である。 |
今後は現在あるデータの分析を続け、調査内容を再検討し、質的および量的分析を進め、学会のセミナーで学んだSPSSでの分析が行えるよう、調査をさらに継続する予定である。 |