1. |
諸々の技術者倫理の教科書の内容を調査し、情報分野の学生のための倫理教育の教材として利用可能なものを収集した。 |
2. |
同時に、従来の技術者倫理の教科書が伝統的な工学の分野(土木・機械・電気・化学)の学生を念頭においており、情報分野の学生への倫理教育のための教材開発が新たに必要であることを確認した。 |
3. |
情報技術にする文献の中から、情報技術者にかかわる倫理問題の事例を収集した。 |
4. |
1-3の調査・研究から、情報分野の学生のための倫理教育(14回の講義科目)の資料をまとめ、科学技術社会論学会(2005年11月:於 名古屋大学)において口頭発表を行なった。 |
5. |
日本の技術者が行なった倫理綱領の制定・改定の社会的背景と経緯について文献調査を行なった。 |
6. |
5から、情報分野の技術者も伝統的な工学の技術者も、技術者資格・教育の世界標準化を通じて倫理綱領に着手していることが明らかになった。 |
7. |
しかし、古くから技術者が倫理綱領を定めてきた米国においては、情報分野と伝統的な工学の分野とでは、倫理綱領の制定の経緯は異なっており、さらに詳しい検討が必要である事が明らかになった。 |
8. |
5-7の調査・研究の一部をまとめ、『表現と創造』誌に論文を投稿し受理された。 |