2005年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・特別)研究成果報告書

  
氏名 横山 輝雄 所属 人文学部人類文化学科
研究課題 日本の進化論受容における宗教意識の研究

研究実績の概要
@ 科学と宗教の関係についての、宗教学者I.バーバーの4類型を批判的に検討し、「対話」と「統合」を異なった高次の段階への進展とするのではなく、「対話」即「統合」として理解する必要のあることを明らかにした。
A 「対話」と「統合」については、「科学と宗教」の問題と、「宗教間対話」「宗教多元主義」の問題が関連していることを明らかにした。
B 日本の進化論受容において、モースなどの「科学と宗教の闘争」図式を仏教側はいち早く受け入れたが、それは単にキリスト教対策といった戦術的なものではなく、日本仏教の伝統と、西欧のサンスクリット研究の影響の上であることを明らかにした。
C 日本のキリスト者は、「闘争」問題により自覚的であったとはいえ、それが正面から継続的に問題とされなかったこと、実証主義、科学主義、唯物論などの側も同じであることを明らかにした。
D 以上の一部は、2005年4月22日の南山大学宗教文化研究所の懇話会で口頭発表し、論文としては次の「研究成果公刊」記載のものを公刊する。

「雑誌」の部 「図書」の部
@ 論文題目 「近代日本における科学と宗教」 @ 書名  
雑誌名 『アカデミア』人文・社会科学編 出版社  
巻号 第83号 巻号  
発表年月   発表年月  
ページ   ページ  
著者名 横山 輝雄 著者名  
備考 2006年6月刊行予定 備考  
A 論文題目   A 書名  
雑誌名   出版社  
巻号   巻号  
発表年月   発表年月  
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著者名   著者名  
備考   備考  
B 論文題目   B 書名  
雑誌名   出版社  
巻号   巻号  
発表年月   発表年月  
ページ   ページ  
著者名   著者名  
備考   備考