本研究では,救急車システムの効率化のため,救急車の管区割り問題について考えた.管区とは,需要に対して救急車を効率的に割当てるため,近さなどにより全体をいくつかの区に分割したものである.道路網にネットワークボロノイ図を適用すると,近さによってネットワークをいくつかの部分ネットワークに分割することができる.この性質を利用して,本研究では,高次のネットワークボロノイ図を管区として提案している.また,実際にこの方法を愛知県の瀬戸市に適用し,その効果を確かめた.これらの結果を下記の研究会で発表した. |
1.[研究発表]Keisuke Inakawa, Atsuo Suzuki, "Districting Problem of Response Areas for Facilities of Emergency Vehicles," The 17th triennial conference of the International Federation of Operations Research Societies, Honolulu, USA, (July, 2005). |
2.[研究発表]稲川敬介,古田壮宏,鈴木敦夫,“ネットワークボロノイ図による救急車の管区割り問題について,”2005年日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集,pp. 64-65,日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会,神戸学院大学,(2005年9月). |
3.[講演]稲川敬介,“救急車システムのモデル化とその応用について,”政策研究大学院大学研究会,政策研究大学院大学,(2006年1月). |
4.[研究発表]稲川敬介,古田壮宏,“道路網上の速度を考慮した救急車の管区割り問題について,”2006年日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集,日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会,中央大学,(2006年3月,発表予定). |