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『平家物語』の研究 |
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宮内庁書陵部に赴き「平教盛卿消息」(土1・121)ほかの典籍を閲覧し、
そのなかの何点かの写真を入手した。掲示の資料は『平家物語』および『方丈記』研究そして平安末期の自然災害にかかわる重要な資料であることが分かったので、
翻刻および影印を研究誌に掲載する許可をとった。その消息から導き出される問題を『平家物語』に収斂させる方向で論文を書いた。奨励金を受けた旨を記した提出論文がそれである。 |
(2) |
『日本書紀私抄録』の研究的注釈の執筆 |
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京都で月例会を開き、他の二人の共著者、京都大学文学部研究生および名古屋大学博士後期課程の院生とともに執筆作業を進めているが、
脱稿まではさらに時間がかかる。 |
(3) |
『月庵酔醒記 中』の研究的注釈の執筆 |
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同上巻の脱稿が大幅に遅れ、2007年4月に刊行された。京都府立総合資料館および内閣文庫で資料を収集した。
290ページの研究的注釈書で、名古屋市立大学教授服部幸造および岐阜大学教授弓削繁との共編で、
10名余の研究者の共同執筆である。奨励金を受けた旨の注記をしていない。同中巻は執筆作業の最中である。 |
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『泉鏡花集』の研究的注釈の執筆 |
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金沢の鏡花記念館および石川県立近代文学館に赴き、「妙の宮」の草稿などの閲覧および金沢市内の鏡花関係場所の探訪を行った。「妙の宮」は写真撮影を行った。 |
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共著者となる本学教授横田忍および大阪大学文学部博士後期課程の院生と三人で月例会を行い、執筆準備を行っている。 |