2006年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書

氏名 宮川 佳三 所属 外国語学部英米学科
研究課題 明治時代初期〜1873-1885〜の近代化・西洋化の日本とアメリカの関係:アメリカ公使ジョン・ビンガム氏の役割・功績
研究実績の概要
 本研究は二年目に入りました。昨年度(2005)に行った上記研究課題のもとでの研究は、報告のように、限られたものに終わった。本年度に引き継がれた研究は、ほぼ申請通りに行われた。
 研究はほぼ一年を通して行われたが、本年度は主に8月22日から9月11日の期間に米国ペンシルバニア州カーライル市にあるDickinson College及びU.S. Army War Collegeに於いて資料の収集・閲読を行い、また必要な資料をDickinson Collegeの図書館を通じて取り寄せ、複写した。
 1853のペリー来航をきっかけに鎖国を解いた日本はアメリカとの関係を拓くことで西洋を意識し、自国の利益のために積極的に諸外国との関係を条約を結ぶことで拓いた。第一代米国公使Townsend Harrisの就任により正式な外交関係が始まり、1858年に「日米修好通商条約」が結ばれ、他のヨーロッパの国々と類似の条約を結んだ。
 明治維新により日本は国際社会を意識する国づくりに取り掛かった。国づくりとは日本を西洋の基準に合わせることであった。「富国強兵」「脱亜入欧」を意識した、西欧化が当面の目標となった。そうすることで西洋諸国と結んだ「不平等」な条約を「平等」なものにすることが必要であった。
 第五代公使John Binghamは1873年から1885年までの期間日本に勤務し、日本との関係を良好なものにすることに努めた。日米関係における彼の役割は多く取り上げられることがない。10年以上になる日本での勤務は日米関係を考えるときにないがしろに出来ない。とくに日本が当面の目標にしていた「不平等条約」改定に関して、John Binghamがイギリスを意識して、日本に好意的であったことを評価することが彼の評価につながる。またこの時期の日本の対外進出、特に台湾出兵・江華島事件・日朝修好条規などに対するアメリカの反応・対応を知ることで、日本を中心にしてアメリカがヨーロッパ諸国をどのように見ていたかを、John Binghamを通して知ることになると考える。そのための準備はかなりの程度で来た。
 整理したうえで、2007年度中に成果をまとめる。
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@ 論文題目 @ 書名
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発表年月 発表年月
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A 論文題目 A 書名
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巻号 論文名
発表年月 発表年月
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備考   備考  
B 論文題目 B 書名
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巻号 論文名
発表年月 発表年月
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著者名 著者名
備考   備考