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2006年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書 |
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氏名 |
川島 正樹 |
所属 |
外国語学部英米学科 |
研究課題 |
アメリカニズムと「人種」(昨年度からの継続研究) |
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研究実績の概要 |
1. |
米国のみならずブラジルや南アを含めた比較史の視点を取り入れた研究論文を執筆することを夏休み前までの課題とし、既に前年度から執筆の準備に取り掛かっていた『地球時代の南北アメリカと日本』(二村久則、山田敬信、浅香幸枝 編著、ミネルヴァ書房刊)の分担執筆論文(「第4章 北米における「人種」をめぐる初期設定と現在――比較の視点による歴史的展望」)を完成させ、2006年11月10日に出版の運びとなった。同書はますますグローバリゼーションの進行する時代の下での我が国と南北アメリカ諸国との共生の道をさぐることを課題とした書であるが、申請者が執筆した章は、まさに南北アメリカ、とくにともに奴隷制を持ちながら、その廃止に当たって甚大な人的・物的損害をもたらした内戦をもたらしたアメリカ合衆国と、比較的大過なく奴隷制が廃止されたブラジルとの比較を中心に、南アフリカ共和国をも比較の対照要素に加えつつ、検討を加えたものであり、2008年度秋学期より担当予定の「南北アメリカ論」(外国語学部共通専門科目)の下地にもなるものである。
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2. |
申請時に掲げた第二の課題である、授業で生かせるような映像資料の収集を行うという点に関しては、「黒人映画」と呼ばれる、アフリカ系アメリカ人(アメリカ合衆国の黒人と呼ばれる人びと)によって製作された、ないしアフリカ系アメリカ人を主題の中心的要素とする、アメリカ合衆国で製作された商業映画を中心とする映像作品を、何らかの形で授業に導入する道を探ることを目指した研究を行った。具体的な活動としては、DVDやヴィデオ等の映像資料の収集を夏休みから秋にかけて行い、2008年度春学期の全学共通科目(「モダンの系譜――人権をめぐって」)での授業実践を視野に、四つの地域研究センターの共同研究ともタイアップさせ、研究活動を重ねた。2007年1月11日に、DB1教室にて、口頭による研究発表を行い(「学生と一緒に見たい『黒人映画』」)、近日中に、上記共同研究の中間報告書に報告ペーパーが掲載される運びである。
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以上 |
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「雑誌」の部 |
「図書」の部 |
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論文題目 |
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書名 |
『地球時代の南北アメリカと日本』 |
雑誌名 |
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出版社 |
ミネルヴァ書房 |
巻号 |
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論文名 |
「第4章 北米における「人種」をめぐる初期設定と現在――比較の視点による歴史的展望」 |
発表年月 |
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発表年月 |
2006年11月 |
ページ |
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ページ |
pp.73〜100 |
著者名 |
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著者名 |
川島 正樹 |
備考 |
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備考 |
(二村久則、山田敬信、浅香幸枝 編著)の分担執筆論文 |
A |
論文題目 |
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A |
書名 |
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出版社 |
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論文名 |
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発表年月 |
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発表年月 |
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備考 |
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発表年月 |
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著者名 |
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備考 |
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備考 |
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