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2006年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書 | |||||
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氏名 | 花井 敏 | 所属 | 経済学部経済学科 | ||
研究課題 | 産業構造の変化と経済成長 | ||||
研究実績の概要 | |||||
企業によるイノベーションは,新たな消費財や新中間財を生み出す。このようなイノベーション(特に,プロダクト・イノベーション)は,新商品・新産業の出現・隆盛につながるから,それらが経済成長をもたらすと考えられる。新商品や新産業が生まれ,拡大する過程では,既存の商品や産業の衰退・消滅を伴うから,経済成長の過程では,産業の交代と産業構造の変化が生ずるはずである。すなわち,経済成長と産業構造の変化は,相互に有機的に関連していると考えることができる。 本研究は,経済成長と産業構造変化の間に,果たして密接な関係が存在するかどうかを実証的に検討したものである。分析に用いるデータは,日本経済の成長と産業構造変化を分析するために内閣府経済社会総合研究所が作成した産業生産性データベース(Japan Industry Productivity Database: JIP データベース)である。このデータベースは,1970年から1998年を対象とする84産業部門(このうち非製造業は49部門)の生産,投入,付加価値などのデータを含んでおり,国民経済計算に比べると詳細な産業の分析が可能である。 本研究で明らかになったことを要約すれば,つぎのようである。産業構造の変化の大小を表す2つの代替的なインデックスを作成し,経済成長率との関係を調べたが,いずれのインデックスも経済成長率との間に明瞭な正の相関が認められなかった。この事実は,産業構造変化の大小が経済成長率の高低の必要条件でもなければ,十分条件でもないことに対応している。ついで,経済成長は産業の成長によってもたらされることを,産業成長に関する2つのインデックスを用いて検討し,いずれも肯定的な結果が得られた。 |
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「雑誌」の部 | 「図書」の部 | ||||
@ | 論文題目 | 「経済成長と産業構造変化のインデックス−JIPデータベースによる分析−」 | @ | 書名 | |
雑誌名 | 『南山経済研究』 | 出版社 | |||
巻号 | 第21巻第2号 | 論文名 | |||
発表年月 | 2006年10月 | 発表年月 | |||
ページ | pp.151〜158 | ページ | |||
著者名 | 花井 敏 | 著者名 | |||
備考 | 備考 | ||||
A | 論文題目 | A | 書名 | ||
雑誌名 | 出版社 | ||||
巻号 | 論文名 | ||||
発表年月 | 発表年月 | ||||
ページ | ページ | ||||
著者名 | 著者名 | ||||
備考 | 備考 | ||||
B | 論文題目 | B | 書名 | ||
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巻号 | 論文名 | ||||
発表年月 | 発表年月 | ||||
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著者名 | 著者名 | ||||
備考 | 備考 |