2006年度 パッヘ研究奨励金Ⅰ-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書

氏名 目崎 茂和 所属 総合政策学部総合政策学科
研究課題 日中韓の比較神話研究
研究実績の概要
 Ⅰ-A-1で申し込んだが、採用されず、このA-2となったので、申請した計画したものを、大幅に、とくに資料収集の現地調査などは、実施できなくなったので、継続している風水の神話研究をおこなった。
現地調査として、建国・嶋生み神話を調べるため、韓国済州島と紀伊半島・大和熊野を選んで実施した。

その成果は、熊野の風水、秋道智彌編『水と世界遺産』136~146、小学館 2007年3月として刊行したしほか、「日本人の旅の心根をめぐって」『月間みんぱく』2007年3月に発表した。

中国・韓国の天地創造や建国神話は、陰陽五行・八卦などの関わること「風水」とかかわることが判明した。日本神話も、高天原―海原・葦原中国―黄泉国も、風水土(風水・風土・水土)の三層構造をもち、共通の「風水思想」に神話が成立したことが解明できたが、中国・朝鮮との日本の地理的(東のはて、日の出国)・自然環境(島国・四季・モンスーンが顕著)の違いを反映して、中国・韓国の風水思想を基盤にしながら日本独自の「嶋生み・国生み」の建国神話が作られる。

具体例をあげれば、中国神話の盤古(ばんこ)、媧羿(げい)、西王母・東王父(公)で、西王母は、西(五行の白山)の「崑崙山」に永遠に住みことになる。朝鮮の建国神話は、檀君神話で、檀君の父は、「太白山」のおりで熊女と出会い壇君をうむ。日本神話では、それが天孫降臨の竺紫日向高千穂久士布流多気(くしふる嶽)となるが、これ三国の山は、風水・地脈ので西から東へのつらなるのが神話―風水学的な解釈となる。
「雑誌」の部 「図書」の部
論文題目 書名 『水と世界遺産』
雑誌名 出版社 小学館
巻号 論文名 「熊野の風水」
発表年月 発表年月 2007年3月
ページ ページ pp.136~146
著者名 著者名 目崎 茂和
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論文題目 書名
雑誌名 出版社
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