2012年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書

氏名 丸山 雅夫 所属 法務研究科
研究課題 カナダ少年刑事裁判法の10年
研究実績の概要
・研究開始時点では、施行後9年が経過したカナダ少年刑事裁判法の現状を全体的に検証する予定であった。しかし、研究を続けていく中で、少年刑事裁判法の現状がカナダの少年司法政策(少年司法システムの独立以前、非行少年法、少年犯罪者法)の流れの中でどのような位置づけにあるのかが重要な論点であることに気づき、当初の研究範囲を拡張する形で研究を行った。
・現時点までに明らかにしえた事実は、福祉モデル少年法制(保護原理)を前提とする非行少年法に対する反動として、司法(正義)モデル少年法制(侵害原理)を前提とする少年犯罪者法が成立した後、21世紀の新立法として成立した少年刑事裁判法は、軽微な少年犯罪(者)に対するダイヴァージョンと重大・凶悪な少年犯罪(者)に対する刑事裁判(正式裁判と少年刑・成人刑の利用)を区別する立場を明確にし、メリハリのある対応を目指しているということである。そして、ほぼ10年を経過した少年刑事裁判法については、当初の目的に沿う形で運用されている現状にあることが確認しえた。
・以上の点については、適宜、少年法関連の研究会等で報告をしただけでなく、学術論文として公刊することになっている(後掲の研究成果参照)。
・もっとも、少年刑事裁判法は施行から10年が経過ししただけにすぎず、その運用状況等については、確定的な評価は時期尚早であり、今後の変化も充分に予想される。この点については、今後も継続的に研究を続けて行くつもりである。
「雑誌」の部 「図書」の部
@ 論文題目 「カナダの少年司法政策 ― 非行少年法から少年刑事裁判法へ」
(校正ゲラ段階)
@ 書名  
雑誌名 南山法学 論文名  
巻号 36巻3・4号 出版社  
発行年月 2013年6月頃(予定) 出版年月  
ページ 35−78頁(暫定) ページ  
著者名 丸山雅夫 著者名  
備考 現物は未提出(2013年6月頃予定) 備考  
A 論文題目   A 書名  
雑誌名   論文名  
巻号   出版社  
発行年月   出版年月  
ページ   ページ  
著者名   著者名  
備考   備考  
B 論文題目   B 書名  
雑誌名   論文名  
巻号   出版社  
発行年月   出版年月  
ページ   ページ  
著者名   著者名  
備考   備考