2012年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書

氏名 奥村 康行 所属 情報理工学部システム創成工学科
研究課題 光アクセス方式の大容量化に関する研究
研究実績の概要
<研究経過>
 現在商用化されている光アクセスシステムは時分割多重アクセス(TDMA)と呼ばれる技術を用いているが、高速化・大容量化には限界がある。この限界を打破する通信方式として下図のOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)通信方式が注目されている。この方式では,光ファイバにおける偏波面の回転により一人のユーザからの信号が他のユーザと干渉しあう回り込み雑音が発生する。本研究では、このような環境で正確な受信信号の識別を行うため、トレーニングシンボル系列を用いて正確な識別タイミングの抽出方法を提案し、その特性についてシミュレーション実験によって明らかにした。
<研究結果>
 受信信号の識別タイミングを抽出する方法として、送信側から予め定められたトレーニングシンボル系列を受信側に送り、受信側では受信した系列を1 ビットごと順にシフトさせて定められたトレーニングシンボル系列との相関を求める。OFDM 信号の偏波回転によって相関値のピーク値がどのような特性になるかシミュレーションにより検証した。シミュレーション条件として、サブキャリア数:256、QAM シンボル数: 25600、データキャリア変調方式 :16QAM、伝送路条件 :AWGN + 偏波回転、有効シンボル長: 256、ガードインターバル長 :16、1周期シンボル長: 272、シフト回数:600と設定した。 この結果、偏波回転が25°のとき信号対雑音電力比(SNR)の限界は16dB、35°のときはSNRの限界が17dB、60°のときは25dBであることがわかった。

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「雑誌」の部 「図書」の部
@ 論文題目 OFDMA-PONにおけるタイミング 検出方法の検討 @ 書名  
雑誌名 平成24年度電気関係学会
東海支部連合大会
論文名  
巻号   出版社  
発行年月 2012年9月 出版年月  
ページ P4-7 ページ  
著者名 奥村康行他3名 著者名  
備考 備考  
A 論文題目 誤り訂正符号によるOCDMA 伝送特性の改善効果 A 書名  
雑誌名 平成24年度電気関係学会
東海支部連合大会
論文名  
巻号   出版社  
発行年月 2012年9月 出版年月  
ページ 01-6 ページ  
著者名 奥村康行他3名 著者名  
備考   備考  
B 論文題目 B 書名  
雑誌名   論文名  
巻号   出版社  
発行年月   出版年月  
ページ   ページ  
著者名 著者名  
備考   備考