2013年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書

氏名 畑山 知子 所属 人文学部心理人間学科
研究課題 看護学生を対象とした「ボディワーク」構築のための予備的研究
研究実績の概要
 本研究では、看護学生に向けた「からだ」の捉え方や自己と他者のからだをとおしたコミュニケーションの学習プログラム「ボディワーク」構築のための予備的研究として、下記の2つの課題を設定した。
 課題1:2009〜2012年度にH看護専門学校において実施された「ボディワーク」の授業記録および授業評価録などから、看護学生を対象としたボディワークのプログラム構成についての検討課題2:「ボディワーク」を受講した学生に生じる変化を明らかにし、授業のねらい、構成等を含め授業効果を検証するための基礎資料を得ること(予備的調査)
課題1については、授業者、授業補助者、看護師および看護教員を含む構成で研究会を開催し、2009-2012年度までの授業記録等をもとに、看護学生に向けたボディワークの構成について検討した。これまでのボディワークでは一般大学生を対象として実施されたプログラムを基本とし、からだのメッセージに気づく力、感受性を磨く、コミュニケーション力などを主なねらいとして構成されていた。しかし、毎年の授業観察者から、看護職という人との関わり、さらには人に触れるということがベースにある職業に就こうとしている学生でありながら、人に触れる経験に乏しく、触れること・触れられることへの抵抗感を持つ者が少なからず存在したことから「触れる」ことをテーマとしたプログラムの重要性が指摘され、作成を試みた。加えて、本研究で対象としたH看護専門学校の他にK専門学校においても「ボディワーク」という科目を設置しているとの情報を得たため、K専門学校を訪ね、授業担当者ならびに教務担当者に協力を得て授業意図および構成についてインタビューをした。さらに、研究会に授業担当者を招聘し、プログラムの相互体験および意見交換を行い多くの示唆を得ることができた。
課題2では、課題1の検討結果を踏まえ、全8回(180分/回)の学習プログラムとして授業を再構成し実施した。研究へのデータ提供に同意の得られた42名の学生から、毎回、学習内容に関するデータを得た。その結果については現在、分析を進めている。
本年度は、ボディワークプログラム構築のため、受講者の学習の記録を収集した初年度であり、今後このデータを元に、学習者から見たボディワークについての情報を加えながら、プログラムを構築していく予定である。
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