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2013年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書 |
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氏名 |
小林 純子 |
所属 |
外国語学部フランス学科 |
研究課題 |
フランス型放課後活動支援における芸術文化活動の役割 |
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研究実績の概要 |
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本研究は家庭と学校をつなぐ媒介空間として、異なる社会的背景をもつ子どもや親との共生を可能にするための社会統合の機能を負っているフランス型放課後活動支援において、1) 美術館、芸術家アトリエ、アソシエーションなどの芸術文化リソースが学校、余暇センターなどの教育的機関とどのような関係にあるのか、2) 放課後活動における芸術文化活動の担い手はどのように養成され、どのように雇用されているのか、3) 親は活動にどのように関わるのか、4) 「宗教」と「教育」の関係は放課後活動においてはどのように再定義できるのか、そして5) 放課後活動とソーシャル・インクルージョンの関係はどのようなものかを明らかにすることを目的としていた。
本研究では放課後活動支援を、学校のない週末や長期休暇中も含め広く子どもの受け入れ施策として捉えることで、2013年8月7日から16日までの現地調査でパリ市の余暇センターならびにパリ市学校教育課の支部における訪問、観察、聞き取りを行った。また2011年11月29日に東京国際フランス学園において学校における図書館の位置づけ、学校保育、休暇期間中の児童生徒の受け入れについて聞き取りを行った。その結果、1) パリ市では子どもが音楽、現代美術、写真、演劇、デジタルアート、文学、曲芸、ダンス、映画、建築などの文化にアクセスできるように、美術館など様々な文化施設と学校や余暇センターが提携して共同のプログラムを実施する取り組みが行われていること、2) 放課後活動における芸術文化活動の主な担い手はアニマトゥールであり、そのアニマトゥールにもステイタスや雇用のされ方、養成コースにバリエーションがあるということを明らかにした。同じ調査の枠内で3) 放課後活動では親どうしの関係には学校における親どうしに見られる関係と似ている点と相違している点が見られることが分かり、そのことを発展的に調査するためにも、親に対するインタビュー調査が課題として残された。子どもの受け入れ施策の中でも余暇センターは高度に制度化されており、4) 学校と同等程度にライシテの原則も適用されることが明らかになった。5) に関してはいかなるソーシャル・インクルージョンを想定するかによって問いや調査の場が変わってくるため、今後は障害をもった児童の受け入れの実践、文化の多様性を受け入れる実践など、個別の実践が行われている場を直接調査することが課題として残された。
これらの成果は「フランスの地方自治体による子どもの受け入れ施策とその実態?パリの事例から?」(小林純子著、『南山大学ヨーロッパ研究センター報』第20号、2013年3月刊行予定、〜ページ)におさめた。
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「雑誌」の部 |
「図書」の部 |
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論文題目 |
論文「フランスの地方自治体による子どもの受け入れ施策とその実態-パリの事例から-」 |
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書名 |
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雑誌名 |
南山大学ヨーロッパ研究センター報 |
論文名 |
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巻号 |
第20号 |
出版社 |
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発行年月 |
2014年3月 |
出版年月 |
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ページ |
未定 |
ページ |
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著者名 |
小林純子 |
著者名 |
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備考 |
2014年4月頃予定 |
備考 |
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A |
論文題目 |
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A |
書名 |
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雑誌名 |
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論文名 |
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出版社 |
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備考 |
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備考 |
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備考 |
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