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2013年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書 |
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氏名 |
森山 幹弘 |
所属 |
外国語学部アジア学科 |
研究課題 |
インドネシア、スンダ地方の新しい文化史:20世紀前半のオランダ植民地期の言説から |
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研究実績の概要 |
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研究経過 |
当初の予定どおり、インドネシアの西ジャワ州の主要な民族集団であるスンダ人(およそ人口3000万人)の民族意識形成とエスニック・アイデンティティーに関わる言説を中心にして、研究を行った。
8月には、オランダのライデン大学の図書館とライデンにある王立言語地理民族学研究所の図書館において、20世紀初頭の雑誌を中心にした調査を行った。また写真資料の調査も、同研究所において行った。その目的は、植民者側(オランダ側)の言説と被植民者側(「原住民」側)の言説を再解釈することから、新しい文化史を描き出すことであった。
しかしながら、今年度は当初予定していた写本、そしてイスラム教育施設などを中心にして流通していた「出版物」については、十分に調査する事はできなかったので、今後の課題としたい。
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研究結果 |
上記の調査からこれまで資料として使ってこなかったスンダ語の雑誌がかなり見つかった。また写真資料についても、言語地理民族学研究所のコレクションの中から新たな資料を発見した。雑誌からは、民族意識に関する記事、スンダ語の出版事情、社会事情を読み取る事ができる記事を中心にして言説分析を試み、当時のスンダ人貴族の生きていた社会の理解を深める事ができた。
2005年に出版したインドネシア語の著書Semangat Baru(『新しい時代精神』)では、19世紀の後半から20世紀初頭のスンダ人の民族意識と文学観を中心に記述したが、今回の調査によって見つかった写真を加え、また20世紀初頭の雑誌の記事から読み取る事ができた社会の理解を基に加筆し、改訂版を出版する事ができた。さらに、不適切な翻訳を改めることができた。
一方、民族主義的な組織、イスラム的な組織、欧亜混血人の組織、植民地官僚(特に原住民官僚)の組織など、社会の様々なネットワークの結節点となる場としての組織とキーパーソンについては、今回の調査で収集できた資料を十分に検討できなかったので、これらの資料を使って本テーマの研究を継続して行っていきたいと考えている。
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「雑誌」の部 |
「図書」の部 |
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論文題目 |
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書名 |
Semangat Baru , versi revisi(『新しい時代精神』改訂版) |
雑誌名 |
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論文名 |
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巻号 |
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出版社 |
Komunitas Bambu |
発行年月 |
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出版年月 |
2013年5月 |
ページ |
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ページ |
340p. |
著者名 |
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著者名 |
Mikihiro Moriyama |
備考 |
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A |
論文題目 |
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A |
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備考 |
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