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2013年度 パッヘ研究奨励金T-A-2(特定研究助成・一般)研究成果報告書 |
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氏名 |
梁 暁虹 |
所属 |
総合政策学部総合政策学科 |
研究課題 |
日本中世の漢字資料「篇立音義」及びその他漢字資料との比較研究―文字文化形成の一環 |
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研究実績の概要 |
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本研究は、私の近年来の研究課題「日本古写本佛経音義與漢字研究」の一環である。研究経過、研究実績の概要は、以下の通り。 |
1、研究経過 |
@ 現存する数部の重要な古写本の「篇立音義」(例えば、『法華経音義』、『大般若経音義』、『浄土三部経音義』等)を基本資料として、その中の偏旁を全て列記し、比較、その特色を総合的に把握した。
A これらの「篇立音義」の内容を全面的に考察し、伝統的な仏経音義(通称「巻音義」)との同異について分析し、且つ中国の伝統的な部首配分による字書(例えば、『說文解字』、『玉篇』等)と比較し、日本の「篇立音義」中の偏旁冠脚の特色について考察した。
B 日中の学者による漢字研究の成果を取り入れ、重点的に「篇立音義」中の漢字部首の編順、漢字の字形(古今字、俗字、異体字、類型字等)について考察し、日本の中世における漢字の使用実態を捉えんとした。
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2、研究結果 |
@ 2013年6月21日から24日まで、韓国交通大学東亜研究所にて「東亜文献研究国際学術研討会」が開催され、私は授業のため、参加しえなかったが、「日僧所撰『大般若経音義』綜述」という題の論文を提出し、上海師範大学の徐時儀教授に代読してもらった。その後、論文を改訂し、韓国交通大学東亜研究所・上海師範大学人文与伝播学院出版の『東亜文献研究』12巻、2013年12月に掲載された。
A 2013年8月23日から27日まで、中国貴陽の貴州師範大学にて第七回漢文佛典語言学国際学術研討会が開催され、私は、「日本中世「篇立音義」与漢字研究」という論文を発表した。該論文は、中国社会科学院語言所の『歴史語言研究』に投稿した。現在審査中。
B 2013年5月17日、18日に、台湾台南嘉南薬理科技大学にて「経典与訓詁─第十一回中国訓詁学国際学術研討会」が開催され、私は「日本“篇立音義”与漢字研究──以『浄土三部経音義』為中心」という論文を発表した。該論文は、南山大学アカデミア文学・語学編第95号に投稿、既に出版された。
C 上海師範大学の陳五雲教授及び南京暁荘学院の苗c講師と共同研究をしてきた『「新訳華厳経音義私記」俗字研究』(昨年度の研究項目)は、台湾花木蘭文化出版社から出版された。
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「雑誌」の部 |
「図書」の部 |
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論文題目 |
從両種海外古写本華厳経資料考察則天文字在海外之流傳
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@ |
書名 |
『「新訳華厳経音義私記」俗字研究』(上) |
雑誌名 |
東亜文献研究 |
論文名 |
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巻号 |
11号 |
出版社 |
台湾花木蘭文化出版社 |
発行年月 |
2013年6月 |
出版年月 |
2014年3月 |
ページ |
pp.145-158. |
ページ |
pp. 1-202. |
著者名 |
梁 暁虹 |
著者名 |
梁暁虹・陳五雲・苗c |
備考 |
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備考 |
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A |
論文題目 |
日僧所撰『大般若経音義』綜述 |
A |
書名 |
『「新訳華厳経音義私記」俗字研究』(下) |
雑誌名 |
東亜文献研究 |
論文名 |
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巻号 |
12号 |
出版社 |
台湾花木蘭文化出版社 |
発行年月 |
2013年12月 |
出版年月 |
2014年3月 |
ページ |
pp. 231-246. |
ページ |
pp. 203-471. |
著者名 |
梁 暁虹 |
著者名 |
梁暁虹・陳五雲・苗c |
備考 |
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備考 |
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B |
論文題目 |
日本“篇立音義”与漢字研究──以『浄土三部経音義』為中心 |
B |
書名 |
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雑誌名 |
南山大学アカデミア文学・語学編 |
論文名 |
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巻号 |
95号 |
出版社 |
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発行年月 |
2014年1月 |
出版年月 |
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ページ |
pp. 15-39. |
ページ |
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著者名 |
梁 暁虹 陳五雲 |
著者名 |
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備考 |
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備考 |
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