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【2024年度国際産官学連携PBL】PBL Aの最終発表を行いました

2024.11.06

11月5日に2024年度国際産官学連携PBL Aの最終授業を行いました。

国際産官学連携PBL科目(PBL COIL)は、キャリア形成に結びつく実践的なCOIL型授業に位置付けられ、愛知県に所在する企業、団体、官公庁からビジネス・行政上の課題を提供してもらい、その課題に対して、海外の学生とオンラインツールを用いて共に理解を深め、解決策等を議論する授業です。

今年度のPBL Aでは、日本で働きたい外国人留学生が、就職活動において直面する困難に対しての解決策を模索しました。まず、米国のノースジョージア大学の学生から、米国の就職活動の方法や彼らのキャリア観を聞き取り、次に、日本の大学で学ぶ外国人留学生から、彼らが実際に抱える困難を聞き取りました。これらをとおして、外国人を日本社会に包摂していく際のバリアに気付き、そのバリアを取り除くにはどのような方策を行う必要があるかを考え解決策を提案しました。この提案に対し、「留学生の就職率向上」、「中小企業における人材不足の解消」をミッションに掲げる一般社団法人グローバル愛知から講評をいただきました。

本科目を履修した学生からは、アクティブラーニング形式の授業による充実した学びに満足したとのコメントが寄せられました。他方、授業で取り組んだ内容について、履修する前は、そもそもグローバル化が謳われている社会で、外国人が就活で悩むこと自体に対して懐疑的であったと話す学生もいました。しかし、授業を受けた後は、今まで気づかなかったハードルがたくさん存在すると理解することができ、問題意識が強まったようです。そのため、もし自分が就職して人事に配属されたら、外国籍の人の立場に立って考えられるようになりたい、もし自分が海外で就職活動する場合は、日本で働きたい留学生と同じ立場になると理解できたなど、本科目で得た知見を自分事として捉えることが出来るようになりました。

また、データを収集して根拠をふまえてアイデアを出し、それを論理的に説明するという、ものの考え方を学ぶことができたという意見や、表面的な理解では説明が不足するので、思考を深堀していく経験ができたという意見もありました。

7週間一生懸命考えたが本当の解決策を出すことは難しく、今後もこの問題を考え続けたいと話す学生もおり、全授業が終了した後も、継続して問題の解決に向けて取り組もうという姿勢も見られました。モチベーションの高いクラスメイトや、講評をいただいたグローバル愛知様からたくさんの刺激を受けながら、学生たちは主体的に学びを深めたようでした。



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