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【News】外国人留学生別科修了式が4年ぶりに対面で開催されました

2023.05.29

2022-2023年外国人留学生別科修了式が4年ぶりに対面で行われました。163名がプログラムを終え、式典では修了生を代表してインドネシア出身の学生が謝辞を述べました。

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外国人留学生別科 修了生代表謝辞
テガル ウィドヤ ヌグラハ さん(Binus University・Indonesia)

本日は、私たち留学生のために盛大な修了式を催していただきまして、ありがとうございました。また、学長先生から温かいお言葉を賜り、留学生一同、感謝の気持ちでいっぱいです。

修了式を迎えた今日、私たちは南山大学への留学が、かけがえのない経験であったことを実感しています。

私たちをご指導くださった先生方、温かく支えてくださった事務室の皆様、ホストファミリーの皆様、寮のスタッフの皆様、そして、ジャパンプラザのTAさんや学生の皆様、心からお礼申し上げます。

私の留学生活は、ヤンセン国際寮から始まりました。寮は、設備が整った素晴らしい環境で、様々な国の学生と交流できました。また、授業でも、みんなで考え話し合う中で、いろんなものの見方に接し、多くのことを学び、気づきました。

実は留学する前、私は、「この世界には、いろんな考え方や価値観がある」ということをわかっている「つもり」でした。しかし、実際には、異なるものを理解し、認めることができていませんでした。 ある日のことです。クラスメートの一人が、ディスカッションで、こんなことを言いました。「結婚が幸せとは限らない」。それを聞いて、私は言いようのないショックを受けました。あり得ない発言でした。私の信仰する宗教には「結婚することは幸せになること」という教えがあります。それと違う意見は、私にとって到底受け入れられるものではありませんでしたから、私は即座に、その発言に抗議して、自分の価値観を強く主張しようとしました。 その後もしばらくの間は、あんな考え方をする人がいるという現実にどうしても納得できない自分がいました。今思えば、頑なだった自分が恥ずかしいです。「結婚は幸せ」という価値観は今も変わりませんが、しかし、それは考え方の一つにすぎません。人はそれぞれ、生まれ育った環境や経験が違えば価値観も違います。いつからか私は、そういう視点からものごとを考えられるようになっていました。

誰にとっても、自分が生まれ育った国やその国の文化・価値観は、誇りであり、大切なものです。ただ、それは時に衝突を招き、偏見や差別を生むことがあります。事実、この世界では争いが絶えません。しかし、それを避ける方法も、確かにあります。

南山大学では、本当に、密度の高い国際交流の機会をいただきました。そして、その中で私たちは、自分を客観的に見つめることや、相手の立場を認めることを学んできました。この経験は、私たちが、この世界で正しく意思決定をし、行動していくために必要な、かけがえのない経験だったと、実感しています。

この世界に、争いや偏見のない平和が訪れるようにと願い、私たち留学生は、ここで学んだことを将来に生かしてまいります。

最後に、南山大学の更なる発展を願い、お礼の言葉といたします。

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