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Summa Theologica Moralis, I, II, III, IV(アントニーヌス『倫理神学大全』)
2017年11月1日
書名 |
Summa Theologica Moralis, I, II, III, IV |
書名カナ |
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責任表示 |
Antoninus Florentinus |
出版地 |
Nuremberg |
出版者 |
Anton Koberger |
出版年 |
1477-1479 |
ページ数 |
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大きさ |
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請求番号 |
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配架場所 |
貴重書室 |
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フィレンツェの大司教アントニーヌス(ANTONINO Pierozzi, Archbishop of Florence, 1389-1459)による神学書。彼は15世紀の教会改革運動の推進者であるばかりでなく、フィレンツェ・ルネッサンスに広く指導的役割を果たした。大司教としてはフィレンツェ人のメディチ家に対する自由を慎重に支持し、その学問的著述は思弁的要素よりも実際的用途が強く、聖職者や信者に対する教えを重視した。
代表的著作である本書は、その社会経済的見解を知る上で重要であるばかりでなく、15世紀の版本(=インキュナブラ)の中でもアントン・コーベルガー印行のインキュナブラとして、印刷文化史上貴重なものである。
アメリカでの所蔵状況を調べると、完本は4ヶ所確認されるのみで、その稀覯性が裏付けられる。この他にもBritish Libraryで完本を所蔵しているが、国内ではおそらく本学所蔵の完本が唯一と思われる。