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<特別展示>カトリック文庫所蔵資料「布教用要理解説図版」について
2023年09月25日
7月10日(月)から9月15日(金)まで、NANTOルームにて「布教用要理解説図版」の展示を行いました。
「布教用要理解説図版」は、キリスト教の信仰や聖書の著名な場面が描かれた資料です。キリスト教の教理、例えばカトリックの信仰とはどういうものであるか、神の啓示はどのようにして人々に伝えられているかなど、文字を理解できない幼児や言葉だけでは理解が難しいあらゆる階層の人々に向けて、わかりやすく教え導く道具として絵や図版が使用されました。
資料は軸装されているもの、木板に紙片が貼られたもの、紙片のみのものなど様々ですが、本学図書館ではこれらの資料の総称として、仮に「布教用要理解説図版」と呼んでいます。
本学カトリック文庫においても、8カ国800枚を超える多種多様な図版が収集されています。今回の展示では、聖書の有名な場面「アダムとイブ(日本・アメリカ版)」「キリストは道である(日本版)」「東方の三博士(中国・スペイン版)」「最後の晩餐(日本・中国・アルゼンチン版)」の計8点、各国の特色をうかがい知ることができる図版を選びました。
また、NANTOルームは、図書館利用者だけでなく多くの学生や教職員が訪れる場所ですので、ここでの展示は企画の可能性を広げるよい機会となりました。
▼展示中のNANTOルーム
「アダムとイブ」
「東方の三博士」
「キリストは道である」
「最後の晩餐」