図書館について 活動紹介
推薦図書トーク2024 第14回(6月21日開催)
2024年06月24日
人文学部 キリスト教学科 南 翔一朗 先生
『論文の教室:レポートから卒論まで』
南山大学ライネルス中央図書館では、NANTO ルームにて「推薦図書トーク(全17回シリーズ)」を開催しています。各学科の先生方から学生の皆さん宛に本を推薦していただき、その本の魅力や背景について直接語っていただく企画です。
第14回は、人文学部 キリスト教学科 南 翔一朗先生に推薦図書をご紹介いただきました。
南先生の推薦図書は『論文の教室:レポートから卒論まで』です。
大学生には避けられないレポート課題。試験と同じくらい大切でレポート重視の科目もあり、これまで書いた経験がない新入生などは特に苦労するのではないでしょうか。まずは基本的な書き方を理解したうえで作成に取り掛かることが手順となり、身に着けたレポートスキルは卒論執筆や社会人になってから十分に役立つものになるというお話をしてくださいました。「レポート、卒論のリアル」のくだりでは、各クオーターや期末に提出が求められるレポートについて
・感想や授業のレジュメをまとめたものになっていませんか?
・結論が曖昧になったり、何を書いているのかわからなくなっていませんか?
・大学に在籍した総まとめとなる卒論執筆も提出期限が近付いてくる頃に焦り始めるのでは?
など、身に覚えのあるお話に、クスッとする場面も。
さらに南先生のトークは進み、参加した学生の皆さんは引き込まれて熱心にメモを取ったり、トーク後もレポート作成について質問を続けたりという姿もありました。
今回の推薦図書は2002年の刊行から2012年に新版、2022年に最新版へとアップデートされています。主人公は「作文へタ夫」君。論文の宿題がでちゃった、から始まる彼の論文作成の取り組みや、より良い論文作成へのプロセスが示されています。もちろんトークの中で何度か出てきた、論文に必要な「問いと主張と論証」についても具体的に説明されています。
「巻末豪華五大付録」として実際の執筆で役に立つチェックリストや禁句集なども掲載されていて、方法や手順はもちろん、読み物としても楽しく読みやすい内容のため、ぜひ最後まで読んで欲しいと推薦してくださいました。また、著者の戸田山和久先生について紹介があり、著作の中から『思考の教室』、『教養の書』なども読んで欲しいと紹介されました。
レポートや論文を書く技能やテクニックの習得は、数値化が難しいものですが、「作文へタ夫」君の成長も参考にしながら、惜しまずトレーニングを重ねることが大切であると締めくくられました。
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■今回の推薦図書
著者名 : 戸田山和久 請求記号: 経営/T01/07 他 資料ID : V045741 他 |
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今後の開催予定は、
6/25 (火) 12:50 ~ 13:20 総合政策学部 総合政策学科 佐藤 創 先生
6/25 (火) 15:30 ~ 16:00 人文学部 人類文化学科 石川 岳彦 先生
です。お楽しみに!