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「南山生におすすめの一冊」おすすめコメント集
2025年05月14日
教職員の方々や学生のみなさんから寄せられた「おすすめの一冊」の「おすすめコメント」を紹介します。(敬称は省略させていただきました)
<教職員からのおすすめ>
お名前 | 人文学部 キリスト教学科 HERA,Marianus Pale |
タイトル・著者名 | 『Tuesdays with Morrie』 Mitch Albom |
おすすめコメント | かつての教え子が難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った大学時代の恩師と再開し、交流を深めていく実話に基づく物語です。再会をきっかけに毎週火曜日、ミッチ(著者)は飛行機に乗って、弱っていく恩師モリー先生に会いに行きます。モリー先生との対話をとおして、ミッチは大学で教わった以上のことを学びます。生きることについて、愛することについて、幸せについて、など。学生時代に培った師弟の絆が、思わぬ方法で時間と場所を越えていく。 先が見えない時や生きる意味が分からない時、この本を開くと新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる言葉に出会えると思います。 |
お名前 | 人文学部 心理人間学科 伊東 留美 |
タイトル・著者名 | 『創作の原点 ふかいことをおもしろく』 井上ひさし |
おすすめコメント | 井上ひさしさん(1934-2010)は、山形県出身の作家、劇作家です。私の世代の方なら『ひょっこりひょうたん島』を知っていると思いますが、その台本を書かれた方です。井上さんは、上智大学外国語学部フランス語学科を卒業されました。在学中、訛りを気にされ1年の1学期を終えて母親のところ(当時は釜石)へ戻られます。今でいう不登校になってしまいました。休学中に、国立療養所で働き、進路変更も考えられたようです。なんとなく身近な存在に感じる方もいるのではないでしょうか。 井上さんはそのようなことを苦労と感じさせず、おもしろおかしくご自身の生い立ちなどを書かれていて、本著のタイトルと彼自身の生き方が重なってきます。 大学生の皆さん、心が折れそうになった時、私からはこの1冊をお渡ししたいと思います。 |
お名前 | 人文学部 心理人間学科 髙橋 亜希子 |
タイトル・著者名 | 『カラフル』 森絵都 |
おすすめコメント | 僕は、自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならない、というミッションを与えられます。真として生活するうちに、最初に見えていた周囲の人々の捉え方が徐々に変わっていきます。 大学に入って、周りがキラキラして見え、自分の生活がつまらなく思うときがあるかもしれません。でも、それは一面で、周囲の人の苦しさや願い、思いやりや配慮に気づくきっかけをくれる本です。 |
お名前 | 人文学部 日本文化学科 岸川 俊太郎 |
タイトル・著者名 | 『サガレン : 樺太/サハリン境界を旅する』 梯久美子 |
おすすめコメント | コロナ禍で行動が制限され、もどかしい日々を過ごしていた時、偶然本書と出合いました。読み進めていくうちに、自分も一緒に旅をしているような不思議な解放感に包まれたことを今も鮮明に覚えています。 舞台はサハリン。日本では「樺太」と呼ばれたこの地は、日本とロシアの間で幾度も国境線が引き直されてきた「境界の島」として歴史に刻まれます。筆者の梯さんは2017年と2018年に二度この地を訪れ、かつてこの地に渡った日本人作家たちの足跡を丁寧にたどり直します。なかでも宮沢賢治のサハリン行きを追体験した第二部は圧巻。賢治が北海道からサハリンに渡ったのは1923年。前年に最愛の妹トシを病で失った賢治にとって、サハリン行きは妹の魂を探し求める旅であり、自身の生きる意味を問い続ける旅でした。タイトルの「サガレン」は、賢治がこの地をそう呼んだことにちなみます。賢治の旅路を寄り添うようにたどる筆者の眼を通して、喪失と再生の間をさまよう新たな賢治の姿が生き生きと浮かび上がってきます。読み継がれるべき紀行文学の名作として本書を推薦します。 |
お名前 | 人文学部 日本文化学科 西岡 淳 |
タイトル・著者名 | 『街道をゆく』 司馬遼太郎 |
おすすめコメント | 作家の司馬遼太郎が、日本の各地および世界の諸国をめぐり歩き、それぞれの土地や人々、歴史などについて述べたシリーズです。ちょうど私が学生の頃に雑誌に連載されており、現在では記述がやや古い部分もありますが、どの一冊からも多くを教えられました。例えば『台湾紀行』には、当時の総統(大統領)李登輝との日本語による対談が付されており、台湾を通じて見た中国大陸の歴史についての見解は、本質を鋭く突いています。 |
お名前 | 人文学部 日本文化学科 平子 達也 |
タイトル・著者名 | 『日本語・琉球諸語による 歴史比較言語学』 平子達也・五十嵐陽介・トマ ペラール |
おすすめコメント | 比較言語学は,親縁関係にあると考えられる諸言語を比較し,それらの共通の祖先にあたる祖語の姿と祖語からの変化の過程を推定し,諸言語の歴史的関係を明らかにしようとする言語学の一分野です。従来,この分野の教科書は印欧語を例にしたものばかりでしたが,本書は,日本語・琉球諸語を例にして比較言語学の原理や方法を解説する画期的な書となっています。やや難解ですが,言語の歴史に関心のある方に挑戦してほしい一冊です。 |
ブックトーク開催日 | 5月21日(水) 12:55-13:25 |
お名前 | 外国語教育センター 石崎 保明 |
タイトル・著者名 | 『はじめての英語史 : 英語の「なぜ?」に答える』 堀田隆一 |
おすすめコメント | oftenでtを発音する人としない人がいるのはなぜ? 緊急の助けを求める際にHelp me!と叫ぶがAid me!やAssist me!と言わないのはなぜ? 学問の第一歩が「なぜ?」からはじまるものであるとすれば、このような疑問を持ったことがない人はまだ学問としての英語の入り口に立っていないのかもしれません。本書はこのような英語に関する「なぜ」に答えてくれます。英語を教える仕事に就きたい方はもちろん、英語をより深く学びたいという人にお薦めの一冊です。 |
お名前 | 外国語学部 英米学科 大井 由紀 |
タイトル・著者名 | 『チ。--地球の運動について―』 魚豊 |
おすすめコメント | 読んだら世界が変わる、最近1番衝撃を受けたのが『チ。』です。どんな学術書よりも「知」の本質に迫るスリリングな展開に圧倒され、読み始めたら止まらず、一晩で一気に全巻読んでしまいました。知ることの素晴らしさと危うさ、権力と学問、正統と異端、神と人間...今に至るまで続く重要なイシューが凝縮されています。日本科学未来館でも『チ。特別展』開催中です! |
お名前 | 外国語学部 英米学科 鈴木 達也 |
タイトル・著者名 | 『The next generation Season 3 (新スタートレック)』 ジーン・ロッデンベリー創作・製作総指揮 リック・バーマン製作総指揮 |
おすすめコメント | 1966年に登場した最初のシリーズ(邦題「宇宙大作戦」)から約20年後に登場した本シリーズは、世界中で大ヒットとなり、現在でも「SFドラマの金字塔」と呼ばれています。 その第3シーズン第16話(シリーズ全体では第64話)にあたる「アンドロイドのめざめ(原題 The Offspring)」は、35年前の作品でありながら、命とは何か、親子の絆、子育て、愛、いじめ、道徳、倫理、ひとの傲慢さ、優しさ、こころ、等、現在でも重要なトピックについて、見る者の心を鷲掴みにしながらで深く迫ってきます。舞台は24世紀ですが、扱っているテーマは、現代に生きる私たちと共にあるからでしょう。 授業でもよく取り上げますが、嬉しいことに、ファンになってくれる学生さんが多いです。 |
お名前 | 外国語学部 英米学科 戸田 由紀子 |
タイトル・著者名 | 『Sula(スーラ)』 Toni Morrison |
おすすめコメント | Toni Morrisonの『Sula』は、「女性として自分らしく生きる」とは何かを力強く描いた一冊です。主人公スーラは、誰のルールにも従わず、恐ろしいほど自分に正直に生き抜こうとします。だからこそ、彼女は社会から孤立していきます。それでも、自らの選択に責任を持ち、自分を偽らない彼女は、なりたくてもなれない"自由"そのもの。スーラのような人を友人にしたいとは思わなくても、その逞しさと大胆さには、誰もが心を惹きつけられるはずです。 |
お名前 | 外国語学部 英米学科 森山 貴仁 |
タイトル・著者名 | 『コルシア書店の仲間たち』 須賀敦子 |
おすすめコメント | 1960年代のミラノ。コルシア・デイ・セルヴィ書店は、本屋というより、新しい社会を求める人々の活動の場だった。イタリアに留学してカトリック左派の思想に共鳴した須賀敦子は、コルシア書店に参加し、長い年月をへて本書の中で当時を追憶する。 エッセイストとして紹介されることが多い須賀は、独特の文体の持ち主だ。読んだ後は、おいしいクリームシチューを食べたときみたいに、幸せなため息が出ると思います。 |
お名前 | 外国語学部 ドイツ学科 齋藤 敬之 |
タイトル・著者名 | 『もの食う人びと』 辺見庸 |
おすすめコメント | おそらく中学か高校の時の国語の授業で出された課題図書で出会って以来、何度も読んでいます。紛争や政情不安、貧困といった人びとが生きる状況が「食べること」に如実に反映され、「食べること」と「生きること」とが不可分であることを描いています。私たちにとって当たり前の「食べること」の文脈や背景を考えるきっかけを提供してくれるでしょう。 |
お名前 | 経済学部 経済学科 小林 佳世子 |
タイトル・著者名 | 『最後通牒ゲームの謎 : 進化心理学からみた行動ゲーム理論入門』 小林佳世子 |
おすすめコメント | 「ヒト」という生き物に関心のある方なら、学部を問わず楽しめる一冊です。 「人を対象とした、最も多く行われた実験」とまで称される有名な実験を謎解きの出発点として、様々なバリエーション実験はもちろん、文化間比較、子どもや赤ちゃん、さらには動物の研究、あるいは脳神経科学やホルモン反応などの多様なデータを通じて、ヒトという生き物の本質に迫ります。 |
お名前 | 経営学部 経営学科 野口 晃弘 |
タイトル・著者名 | 『Old Possum's Book of Practical Cats』 T.S, Eliot |
おすすめコメント | Cats (Original Broadway Cast Recording) のCDを聴きながらこの原稿を書いています。詩集に,ミュージカルの曲すべての歌詞がそのまま収録されている訳ではありませんし,その順序も同じではありませんが,大半が含まれています。ただし,ミュージカルの代表曲は含まれていません。 キャッツは劇団四季が日本で1980年代から上演していましたが,私自身は,1990年夏のロンドン滞在中に鑑賞した舞台の一つでした。その時は,Starlight Express,Les Misérables,といったミュージカルの他,RSCの公演にも通いました。イギリスやアイルランドでミュージカルや演劇を楽しみ,その中にCatsが含まれていなければ,その原典を手にすることはなかったと思います。 舞台を鑑賞した後に,詩集を手にしたわけですが,ロンドンでの劇場通いがなければ,Eliotの詩集までたどり着いていないように思います。簿記の教師も,ちょっとしたきっかけで,専門外の英文学やアイルランド文学を楽しんでいます。 |
お名前 | 法学部 法律学科 緒方 桂子 |
タイトル・著者名 | 『暇と退屈の倫理学』 國分功一朗 |
おすすめコメント | 私は社会科学系の労働法研究者なので、人文科学的な読み方とはちょっと違うかもしれません。フォーディズムからポスト・フォーディズムへの転換の意義、カール・マルクスのいう「自由の王国」が始まる条件、「浪費」と「消費」の違いなど、ああそうか、と目からぽろぽろうろこが落ちました。モデルチェンジごとに携帯電話の購入を検討する方は、きっといろいろとドキッとなさるのではないかと思います。 |
お名前 | 法学部 法律学科 緒方 桂子 |
タイトル・著者名 | 『エッセンシャルワーカー』 田中洋子 |
おすすめコメント | コロナ禍において注目されることになった「エッセンシャルワーカー」=社会的インフラを維持するために不可欠な労働力を提供する人の労働の実態が明らかにされます。必要不可欠な労働なのに、労働条件は低く就労環境は劣悪。それはなぜなのか? たとえば飲食店でアルバイトしている学生のみなさんも「エッセンシャルワーカー」です。ご自身のアルバイトについてかえりみるきっかけになるかもしれません。 |
お名前 | 法務研究科 法務専攻 杉浦 徳宏 |
タイトル・著者名 | 『四日目の裁判官』 加藤新太郎 |
おすすめコメント | 裁判官は日々何を考え、何に迷い、何を楽しみ、何を悲しむのかが分かるエッセイ集。ゆるい日常ドタバタ劇だけではなく、本格的法律論もある珍しい本。素人でも読めるのでお勧めです。 |
ブックトーク開催日 | 6月13日(金) 15:00-15:30 |
お名前 | 総合政策学部 総合政策学科 太田 和彦 |
タイトル・著者名 | 『都市の緑は誰のものか : 人文学から再開発を問う 』 太田和彦, 吉永明弘[ほか] |
おすすめコメント | 気づかないうちに変わっていく、都市のなかの街路樹や公園。樹々や植栽が都市のなかで果たす多様な役割と市民の権利を、歴史・哲学・文学などの観点から丁寧に掘り起こす一冊。 公共空間やコミュニティのあり方を考えたい人にお勧めです(※宣伝です) |
お名前 | 理工学部 機械システム工学科 潮 俊光 |
タイトル・著者名 | 『脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす』増補版 甘利俊一 |
おすすめコメント | 著者の甘利俊一先生はニューラルネットワーク理論の世界的権威です.昨年(2024年)のノーベル物理学賞,化学賞はニューラルネットワークを使った人工知能(AI)に関連する研究でした.特に物理学賞の研究は甘利俊一先生の1960-70年代の研究と密接に関係しています. 今回紹介する本は,2016年に発行され,今年5月に増補版が出版されました. 2016年版では,脳における情報処理・学習の数理モデルを分かりやすく説明しています.物理学賞を受賞した研究も紹介しています.さらに,シンギュラリティについても言及しています.この10年間でこの理論は急速に発展し,我々の生活に多大な影響を与えています.増補版はこの状況を踏まえた内容になっていると思います. この理論の来し方を知り,行く末を考えるにはお薦めの入門書です. |
ブックトーク開催日 | 6月24日(火) 13:00-13:20 |
お名前 | 理工学部 機械システム工学科 大月 英明 |
タイトル・著者名 | 『悼む人』 天童荒太 |
おすすめコメント | 「悼(いた)む人」を紹介します。 どんな人でも「誰かに愛され、誰かを愛し、人に感謝されたことがある」という「生きた証」があるはず。それを確かめるために主人公の静人は死者を悼む旅に出ます。彼のやり方は少々風変わりです。しかし毎日流れるニュースを見て、人の人生が単なる数字としか受け止められなくなってしまっている人々と、悼む旅を続ける静人と、どちらがおかしいのか、そんなことを考えさせられます。 作者の天童氏が取り扱うテーマは重く、また寡作ではありますが、この作品で第140回直木賞を受賞しました。 |
お名前 | 国際教養学部 国際教養学学科 勝 愼将 |
タイトル・著者名 | 『異邦人』 カミュ |
おすすめコメント | 「人間」に主眼が置かれた小説です。短いですが、人間というものを理解したければこれを読むと、確かに人間ってこういう生き物 (であるべき) だよね、と分かると思います。現在のAIはかなり人間らしい受け答えをしてくれますが、それらでは汲み取れない人間の本質が描かれています。 ルキノ・ヴィスコンティ監督、マルチェロ・マストロヤンニ主演の映画も素晴らしいです。 |
お名前 | 司書養成課程 小曽川 真貴 |
タイトル・著者名 | 『日本語の発音はどう変わってきたか : 「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅 』 釘貫亨 |
おすすめコメント | あいうえおの五十音はなぜあの表になったのか? そこに至るまでには紆余曲折、先人たちの試行錯誤がありました。日本語の歴史が、日本史と深く関連していることはもちろん、日本文学史や図書館史、読書の歴史とも密接に絡みあっていることがよく分かる1冊です。点と線とが繋がっていく面白さを、ぜひ味わってください。 |
お名前 | 南山宗教文化研究所 山田 智正 |
タイトル・著者名 | 『ねむれ巴里』 金子光晴 |
おすすめコメント | パリに留学していた頃に読んで、街中を散策をしながら現在と過去の旅情に浸ることができた一冊。 特に金子光晴が経験したパリでの壮絶な生き方、藤田嗣治や第二の藤田を目指してきた出島春光との出会い、金子が滞在したダゲール通り22番地のホテルなど、日本にいてもその当時の一端を味わうことができる。 |
ブックトーク開催日 | 6月27日(金) 12:55-13:25 |
お名前 | 社会倫理研究所 奥田 太郎 |
タイトル・著者名 | 『失われたドーナツの穴を求めて』 芝垣亮介, 奥田太郎編 |
おすすめコメント | 南山大学の研究者たちが自らの専門知を駆使して真剣に「ドーナツの穴」について探求した、先生方の研究を大切にする南山大学だからこそ実現した一冊。学問の面白さと奥深さを知るための必読書です。 |
ブックトーク開催日 | 未定 |
お名前 | 外国人留学生別科 小西 知代 |
タイトル・著者名 | 『孟嘗君(モウショウクン)』 宮城谷昌光 |
おすすめコメント | 人として、国の指導者としてどう生きるべきかを、孟嘗君という実在の人物を通して描き切った傑作。政治家全員に読んでほしい一冊。 |
お名前 | 外国人留学生別科 小西 知代 |
タイトル・著者名 | 『竜馬がゆく』 司馬遼太郎 |
おすすめコメント | 高校生の時に読み、感銘を受けた小説。江戸時代末期に真剣に国の未来のことを考えて生き、散っていった人々の生き様に、自分の生き方を問われる思いがする一冊。 |
お名前 | 外国人留学生別科 小西 知代 |
タイトル・著者名 | 『燃えよ剣』 司馬遼太郎 |
おすすめコメント | 幕末の日本、開国か攘夷か正反対の意見で荒れた時代。それぞれの立場の人々が、自分の命をかけて意見を主張した時代。自分の考えを持つことの大切さと難しさを考えさせてくれる一冊。 |
お名前 | 総合企画室 伊藤 真司 |
タイトル・著者名 | 『反・鈍感力』 浅井慎平 |
おすすめコメント |
1966年6月、ビートルズが東京にやってきた。 |
お名前 | 入試運営課 木村 仁美 |
タイトル・著者名 | 『あした死ぬかもよ?』 ひすいこたろう |
おすすめコメント | いかに死ぬかは、いかに生きるかということ。 学生の頃、母校の職員から「人生を逆算して考えながら生きなさい」と言われましたが、よくわからないまま大人になりました。 この本はワークブック形式でわかりやすくそれを教えてくれた1冊です。 社会に出て15年程してから、偶然古本屋で目にして購入しました。有限の人生を大切に生きたい大人にもおすすめです。 |
お名前 | 図書館事務室 紅露 剛 |
タイトル・著者名 | 『薔薇の名前 = The name of the rose』 ベルント・アイヒンガー製作 ジャン=ジャック・アノー監督 ウンベルト・エーコ原作 [DVD] |
おすすめコメント | イタリアの人気作家ウンベルト・エーコの超有名な小説を映像化した、図書館員にとって堪らない逸品。 中世の修道院を舞台に起こる連続殺人事件の謎に名優ショーン・コネリー演じる主人公が挑む。主人公の相棒に若き日のクリスチャン・スレーター。ストーリーの面白さに加え、舞台となる修道院の映像が中世らしさを色濃く表現していて見事。最後に主人公が燃え盛る修道院の中から救い出したのは一体...。 タイトルの「薔薇の名前」の意味とともに、ぜひ自分の目で見て確かめてください。原作本、サントラCDも図書館に揃っています。中世の世界をたっぷりと堪能されよ。 |
<学生からのおすすめ>
所属・年次 | 外国語学部 英米学科 1年 |
タイトル・著者名 | 『Wonder』 R.J. Palacio |
おすすめコメント | 主人公はまだ年端もいかない小学生の男の子。彼は顔に障害を持つという一点以外は普通の子どもだ。しかし、見た目という分かりやすい"違い"によって、周囲の人間関係は複雑になっていく。 彼、オーガストを支える家族や友人、先生など様々な立場での葛藤も描かれている作品となっていて、勿論彼自身も好奇の視線に晒されたりしながらも、ありのままの自分を受け入れてもらうため強く生きる姿に勇気をもらえる。ぜひ読んでほしい一冊だ。 |
所属・年次 | 外国語学部 英米学科 3年 |
タイトル・著者名 | 『始まりの木』 夏川草介 |
おすすめコメント | 「始まりの木」は、私が民俗学にどっぷり惹かれていくキッカケとなった本です。 主人公たちは日本人の日本人らしさはどこから来ているのかを民俗学の視点から調べるのですが、その方法が他の学問とは違うのが面白いところです。 民俗学ではフィールドワークや直接対話するアプローチをとっています。それはメディアで語られたものが本当とは限らないから、真実を知るために直接話を聴いたり、自分で感じることが大切だからです。ぜひこの本を通して日本人らしさを考えてみてください! |
所属・年次 | 外国語学部 フランス学科 1年 |
タイトル・著者名 | 『私の文章作法』 清水幾太郎 |
おすすめコメント | 履修登録の際、定期試験を避け、レポート評価のみの授業を選択した人も多いでしょう。しかし、教育を通して長い間取り組んできた勉強よりも、学校で詳しく教えられてこなかった文章制作のほうが、ほんとうに楽に単位がとれるのでしょうか。 本書は、昭和期屈指の文章家によって、文章作法のノウハウがわかりやすく述べられています。授業レポートや卒論を執筆するすべての大学生に、ぜひ一読していただきたい本です。 |
所属・年次 | 経営学部 経営学科 1年 |
タイトル・著者名 | 『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治 |
おすすめコメント | 本あまり読まない私でも読むことが出来ました! |
所属・年次 | 経営学部 経営学科 1年 |
タイトル・著者名 | 『星の王子さま』 サン=テグジュペリ |
おすすめコメント | 薄くて読みやすい |
所属・年次 | 経営学部 経営学科 1年 |
タイトル・著者名 | 『パンツを履いたサル』 栗本慎一郎 |
おすすめコメント | この本は本当の日常を過ごしてるうちに見逃してしまうことを教えてくれます。例えば非日常とはどのような情景をおもいうかべるでしょうか。日常ではないことも正確な意味と言えるかもしれませんが、この本では非日常のいろいろなシーンや場面での意味合いを言語化し、表現してくれます。経営学部にぴったりな本と感じました。 |
所属・年次 | 経営学部 経営学科 1年 |
タイトル・著者名 | 『そしてバトンは渡された』 瀬尾まいこ |
おすすめコメント | とても感動する小説です。 |
所属・年次 | 経営学部 経営学科 1年 |
タイトル・著者名 | 『ぼくらの七日間戦争』 宗田理 |
おすすめコメント | 中学生達の協力して大人に対抗する姿がおもしろくて感動する。 |
所属・年次 | 国際教養学部 国際教養学科 4年 |
タイトル・著者名 | 『流浪の月』 凪良ゆう |
おすすめコメント | 松坂桃李さん、広瀬すずさんによる実写化で話題になった映画のの原作です。 情報があふれかえる今の時代だからこそ、ぜひ読んでほしい一冊です。本当にその情報は正しいのか、常識を疑い、視野が広がる一冊だと思います。 誰にも認められなくても幸せを求めて生きていく姿に、胸が苦しくなります。 |
所属・年次 | 国際地域文化研究科 国際地域文化専攻 博士前期2年 |
タイトル・著者名 | 『戦後韓国と日本文化 : 「倭色」禁止から「韓流」まで』 金成玟 |
おすすめコメント | 私は韓流が世界的にブームになった背景を分析する研究をしています。この本は、韓流の基礎となる、文化的アイデンティティを戦後から追ってきたものです。韓流に興味のある方におすすめです! |