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八卦決定集(智藏院撰)/ ハッケ ケツジョウシュウ

江戸時代前期に流行した、仏教要素も含んだ日本独自の八卦を用いた占い「八卦占法」の解説書。八卦目録決定集ともいう。
同様の書物は江戸前期に多種多様なものが出版されたが、近江国浅井郡三川村(現滋賀県東浅井郡虎姫町三川)の天台僧智蔵院憲栄が元禄九年(1696)に著した本書は、一〇巻五冊からなり八卦占法の解説書としては最大のもので、上卦と下卦を対応させた六四卦に、官禄・疾病・寿命・待人・失物など多彩な占い項目が並べられている。
元禄十年(1697)に京都の中野九兵衛・銭屋庄兵衛から出版されたものが初版とされるが、南山ライネルス中央図書館のものは、おそらく江戸後期に京都の須磨勘兵衛(弘簡堂)から出た後印本にあたる。
書名 | 八卦決定集 |
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書名カナ | ハッケ ケツジョウシュウ |
巻数 | 全10巻(2巻合本5冊) |
責任表示 | 智蔵院 / チゾウイン |
出版地 | 洛陽(京都) |
出版者 | 錢屋庄兵衞 |
出版年 | 元禄10(1697) |
大きさ | 22.5×15.9cm |
請求番号 | 148W/7/v.1~10 |
配架場所 | 貴重書室 |
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参考文献
益子勝(2006)「江戸時代の八卦の占法と版本について」『東方宗教』107,pp.42-55