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永平撃節(永平六撃節) / エイヘイ ゲキセツ

香川県高松市の見性寺十四世で茨城県日立市の常陸大雄院にも住した曹洞宗の僧徳巌養存(とくがんようそん)(~1703)による宗祖道元禅師の語録『永平元禅師語録(道元禅師語録とも)』(通称『永平略録』)の注釈書。『永平録撃節』ともいう。

『永平略録』は、『永平広録』の名で知られる道元の語録全十巻の略出本で、道元の門人義尹が宋に持ち込み、宋僧無外義遠によって全一巻に抄出されて日本に招来されたものである。その後、永平寺六世の曇希禅師の手による延文三年(一三五八)の最初の開版以降、江戸時代にも繰り返し出版され、その注釈書も多く刊行された。本書もその一種で、『永平略録』の持つ序跋を含めて、語釈を施している。

書名の「撃節」は、たたいて拍子をとることをいい、転じて、共感・力説・感嘆するさまをいう。

元禄三年(1690)の讃岐での著作で、元禄八年(1695)京都の林伝左衛門からの出版。
伝存数が少なく貴重なものと考えられる。

書名 永平撃節
書名カナ エイヘイ ゲキセツ
巻数 全3巻(上中下)
責任表示 徳巌養存(とくがんようそん)
出版地 京都
出版者 麩屋林傳左衛門
出版年 元禄8(1695)
大きさ 27.0×19.1cm
請求番号 188W/6/v.1~3
配架場所 貴重書室

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