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日域曹洞列祖行業記 / ニチイキ ソウトウ レッソ ギョウゴウキ

書名の通り、日本の曹洞宗の列祖、道元・懐奘・義介・義尹の四人の行業記をまとめたもの。各人の伝記の後に撰者 舜融による賛を付している。
撰者 懶禅舜融(1613~1672)は、現京都府宇治市宇治山田の興聖寺の住持。本書は舜融没後の寛文十三年(1673)の刊行であることから、その最晩年の著作とみられる。

開祖道元から二世懐奘、三世義介に続けて、四世にはあたらない寒巌義尹を並べているのは、撰者舜融が義尹の十六世の法孫にあたる寒巌派の僧であったからだと思われる。内容の特徴として、道元の伝記に伝説性を多く含むという。

出版は京都の林伝左衛門。

書名 日域曹洞列祖行業記
書名カナ ニチイキ ソウトウ レッソ ギョウゴウキ
巻数 全1巻
責任表示 舜融撰
出版地 京都
出版者 林傳左衛門
出版年 寛文13 (1673)
大きさ 26.8×19.3cm
請求番号 188W/5
配架場所 貴重書室

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日域曹洞列祖行業記

参考文献

  • 吉田道興『道元禅師伝記史料集成』(2014 あるむ)
  • 曹洞宗全書刊行会『曹洞宗全書 解題・索引』(1978)
  • 東隆眞(1971)「道元禅師の伝説」『印度學佛教學研究』20-1,pp.260-265

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