イベント情報

「ブックトーク おすすめの一冊」社会倫理研究所 奥田 太郎 先生ほか

第3回:2025年6月12日(木)12:55~13:25

  • 社会倫理研究所 奥⽥ 太郎 先⽣
  • 外国語学部 アジア学科 宮原 佳昭 先⽣
  • 経営学部 経営学科 後藤 剛史 先⽣
  • 理⼯学部 電⼦情報⼯学科 佐々⽊ 克⺒ 先⽣

おすすめの一冊:『失われたドーナツの穴を求めて』芝垣亮介, 奥田太郎編

『南山大学の研究者たちが自らの専門知を駆使して真剣に「ドーナツの穴」について探求した、先生方の研究を大切にする南山大学だからこそ実現した一冊。学問の面白さと奥深さを知るための必読書です。』というおすすめコメント通り、南山大学のホープである先生方4名が机を囲む、楽しい座談会になりました。

座談会は奥田先生の司会で進行し、この本の成立の経緯を皮切りに、先生方それぞれが好きなドーナツとその理由を披露したり、なぜこの本の執筆を引き受けたのか、ご自分の研究分野から見たドーナツの穴についての所感を説明したり、ドーナツの穴を巡って色とりどりのお話が繰り広げられました。共著者である今井達也先生(英米学科)と高田一樹先生(経営学科)も客席側からゲスト参加してくださいました。

主題であるドーナツの穴について、数学者である佐々木先生が「数学的にはっきりさせる形で答えを出そうと思った。ただし数式は1回もでてきません。」というのに対し、経済学者の後藤先生は「ミスタードーナツの D-pop はいわば穴の方を売っているのが面白い。ドーナツ本体と穴の値付けのバランスが重要です。」など、先生方の専門的分野によって、全く別の観点から穴を捉えているお話は、大変印象的でした。

奥田先生曰く「ドーナツの穴をダシにして自分の専門分野を語るのではなく、真剣にドーナツの穴に向き合った本。この本を読むとドーナツの穴のことがよくわかります」とのことです。

先生方のお好きなドーナツとその理由は次の通りです。

佐々木先生

ココナッツチョコレート

【理由】甘い生地とココナッツ特有の香り・食感がちょうどいい感じ。

宮原先生

ポンデリング

【理由】ゼミ生が台湾のミスドについて論文を書いたのがきっかけで好きになった。 台湾のミスタードーナツではポンデリングの地域限定味が何種類もある。

後藤先生

ヤングドーナツ

【理由】私がドーナツに求めているものが全部入っている。甘さ・カロリー・コスパなど。一口で食べられるので、穴も食べられる。

奥田先生

オールドファッション

【理由】生地のカリっとサクッとした食感がよい。ベーキングパウダーのドーナツが好き。

今井先生

アンドーナツ

【理由】甘くてカリっとしている。表面にグラニュー糖が振ってあるのもよい。アメリカ人はドーナツが好きで、どんな小さな町にも地域のドーナツ屋さんがある。

高田先生

ポンデリング

【理由】分解して〇を食べるのが好き。 (ドーナツの穴を食べるのではなく、ドーナツの形がなくなっていく食べ方ですねーーーと奥田先生からコメントがありました。)

ユーモアあふれる対談に客席も盛り上がり、大変楽しい時間になりました。

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おすすめの一冊

『失われたドーナツの穴を求めて』 芝垣亮介, 奥田太郎編 (さいはて社 2017年)

請求記号:社会倫理研究所図書室 (810)||041D||Sh15
資料ID:1191967

本自体にも右上にドーナツの穴があいた洒落たデザインになっています。
また、おいしいドーナツのレシピも掲載されています。

ただいま図書館で展示中ですので、ぜひ手に取って見てください。

トークで取り上げられた大阪大学の本も展示台にあります。

『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』(大阪大学出版会 2014年)

請求記号:002||339
資料ID:1160140

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