課外活動 活動報告
グローカルな視点で障がい者との共存社会を模索する(実施報告)
2018.04.12
名称 | グローカルな視点で障がい者との共存社会を模索する |
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グループ名 | Iris |
開催日 | 2017年6月~2018年2月 |
場所 | 南山大学 |
内容
国際教養学部1年生の有志グループIrisはこの約1年間で、「グローカルな視点で障がい者との共存社会を模索する」という趣旨のもと、主に障がい者支援団体NPO法人ポパイの職員の方と協働プロジェクトを企画・運営し、障がい者の方々と共に企画したイベントに参加しています。具体的には、お菓子を一緒に販売したり、工賃(=障がい者のお給料)を上げるためにお菓子の新商品を開発したり、ドリームキャッチャーを一緒に作ったり、と多岐にわたって障がい者の方々と関わっています。さらに大学祭では、11月3日、4日の2日間にわたり、多くの方々に障がい者のことを知ってもらいたいという思いから、「障がい者の日常って?」と題し、彼らがアート活動に一生懸命取り組む姿などを含んだ映像を流しました。これらの活動を通して、私たち大学生と障がい者との関わりを密にし、互いの違いを認め合い尊重できるような関係になりたいと思っています。
様子
所感
お菓子販売
10月3日、そして大学祭では11月3日、4日に、障がい者の方々手作りの「からだにやさしいおいしいおやつ」を彼らと一緒に販売しました。これは、南山生にもぜひ食べてもらいたい!南山生が障がい者のことを知るきっかけにしたい!という思いから始まった企画です。お菓子を販売するときは一緒になって呼び込みを行い、完売できたときは共に喜びを分かち合いました。さらに、「ありがとう、おいしかったよ」そんな声を学生が障がい者の方にかけているのを目にし、このお菓子販売こそが、障がい者との共生社会への大きな第一歩ではないのか、と強く感じました。
お菓子共同開発
私たちIrisと名古屋短期大学のカフェ・製菓クリエイトコースの学生、そしてNPO法人ポパイの施設、モーヤーコの3者が共同でお菓子を開発しました。私たちがモーヤーコの施設を初めて見学したとき、お菓子を作ることでもらっている工賃という彼らのお給料がとても低いことを知りました。そしてこの共同開発は「もっと工賃を上げたい、もっと効率よく作れるお菓子はないのか!」そんな私たちの熱い思いからスタートした企画です。9月末から3者での合同ミーティングを何度も重ね、フェアトレード、地産地消、オーガニックというようにそれぞれの思いをうまく取り入れ、「分け合いっこできるお菓子」をコンセプトに「まっちゃと豆みそのブールドネージュ」が完成しました。その結果、工賃アップを実現することができました。
アートプロジェクト(ドリームキャッチャー)
10月18日に、障がい者の方々と一緒にドリームキャッチャーを作りました。障がい者の方々がオーナメントを制作し、私たち学生がその飾り付けをしました。障がい者の方とひとつのアートを作り上げることは簡単そうに見えて予想以上に難しく、共同制作を通して、私にはできないけど相手にはこれができる、などというように、互いの違いを認め合うことで乗り越えられることを実感しました。また、人それぞれ個性があるのと同様に障がい者にもそれぞれ個性があって、その個性を押しつぶすことなく尊重していくことが大切だと思いました。
大学祭での取り組み
大学祭では、お菓子販売、Irisと製菓学生とモーヤーコの3者で進めていたお菓子の共同開発に向けた試食会、そして障がい者の方々が普段取り組んでいるアート活動などの様子をプロジェクターで放映するという、主に3つのことに取り組みました。お客さんはモーヤーコのお菓子や試食を楽しみながら「障がい者の日常って?」の映像を見てくださり、少しではあるけれども障がい者のことを知っていただけて、有意義な放映になったと思います。また、試食会では約100名の方にアンケートに答えていただき、このアンケートの結果をもとに商品化するお菓子を決定しました。
障がい者の生きづらさを解消する活動
8月に障がい者が日頃の生活において感じる困りごとを保護者の方にアンケートで回答していただき、1月には実際にそのアンケートをもとに保護者の方へヒヤリングを実施しました。さらに3月には恋愛、友達、周囲からの理解、この3つのカテゴリー別に3グループに分かれてグローカルな視点で解決策をプレゼンテーションし、各専門家からコメントをいただき議論を深めました。
南山チャレンジプロジェクト