学生生活(学生課)

課外活動 活動報告

Nanznaチャリティコンサート有志団体(活動報告)

2024.02.29

名称 世界の平和を願うチャリティコンサート
グループ名 Nanznaチャリティコンサート有志団体
開催日 2023年4月以降の各実施日
場所 南山大学ライネルス中央図書館,フラッテンホール,カトリック南山教会,中部電力MIRAITOWER

内容

私たちは世界の平和を願うチャリティコンサートやイベントを行うことで,平和を願う気持ちを一人でも多くの方に持ってもらうことを目標に活動しました。

具体的に 4 つの活動を行いました。

1 つ目は 7 月に南山大学ライネルス中央図書館にて, 学内に平和の気持ちを広げるために 高田三郎典礼聖歌の手稿譜 の展示とコンサートを行いました。
2 つ目は, 8 月に南山大学フラッテンホールにて,ウクライナの現状を知るための講演会を行いました。
3 つ目は, 10 月にカトリック南山教会にて,世界の平和を願うチャリティコンサートを行いました。
4 つ目は, 2 月に中部電力MIRAITOWER にて,「 ウクライナ復興支援チャリティコンサート~平和の鐘が世界に響き渡ることを願って~ 」を共催しました。

様子

所感

高田三郎手稿譜特別展示及びミニコンサート

学内で平和の気持ちを広げる活動をするため7 月に 南山大学ライネルス中央図書館にて,手稿譜の展示及び コンサートを 開催しました 。

今年度 リニューアルされたライネルス中央図書館には聖歌隊 南山大学スコラ・カントールム が日々の活動で演奏している高田三郎典礼聖歌の手稿譜が所蔵されていることを知ったことが 本コンサート開催のきっかけです。
高田三郎典礼聖歌には苦しむ人や弱っている人を決してを見捨てない キリストの愛や平和を伝えてくださる曲が多くあります。
典礼音楽に多大な貢献を残した高田三郎典礼聖歌の魅力を知って頂くと共に 私達の学生生活を支えてくださっている図書館に貢献することも私達の活動趣旨に合うのではないかと考え 図書館内で典礼聖歌を歌うミニコンサートを開催しました。

2023年 7 月 1 日~ 18 日の期間,南山大学ライネルス中 央図書館において,髙田三郎の手稿譜を展示しました。
展示エリアでは,手稿譜だけでなく,髙田三郎に 関する書籍や, QR コードを設置しました。 QR コードを読み取ることで,聖歌隊南山大学スコラ・カントールムや東海メールクワィアー様,エリザベートシンガーズ様など,髙田三郎の楽曲を歌い継いできた団体の歌唱音源を聞くことができるようにしました 。 手稿譜を見ながら演奏を聞くことで,より 魅力を感じて いただけたのではないかと思います。

また,2023 年 7 月 12 日,南山大学ライネルス中央図書館展示エリア付近にて,ミニ演奏会を行いました。
聖歌隊 南山大学スコラ・カントールムの皆さんが,展示してある手稿譜の中から 3 曲演奏しました。 水曜日のお昼でしたが,たくさんの方に髙田三郎の平和を願う気持ちを届けることが できました 。

さらに,2023 年 7 月 15 日 のオープンキャンパスでは ,南山大学ライネルス中央図書館エントランスラウンジにて,コンサートを行いました。 コンサ ートでは,髙田三郎が作曲した典礼聖歌 4 曲「たて琴をかなで」「いつくしみと愛」「天よ露をしたたらせ」「来なさい重荷を負うもの」を聖歌隊 南山大学スコラ・カントールムが平和を願い演奏しました。 こちらのコンサートでは,髙田三郎について知ってもらうために,典礼聖歌の特徴を実現したり,髙田三郎の言葉を紹介したりしました。多くのお客様に髙田三郎の平和を願う気持ちを届け,南山大学に 寄贈された手稿譜を知っていただく機会を作ることができました。

特別講演会 平和を願うため今知るべきあの時のウクライナ

ウクライナの現状を知るために 8 月に 講演会を開催しました 。

10 月に行われた 「世界の平和を願うチャリティコンサート」 の 開催 に先だち,平和とは遠い戦地であるウクライナの現状を知るための講演会を開催しました。ウクライナについて知ることで, 平和の大切さを実感し,平和につながる行動ができるようになると考えたからです。 また,チャリティコンサートの演奏者がウクライナの現状を知 ることで,より気持ちのこもった演奏ができると考えたからです。

講演会ではロシアによるウクライナ侵攻によって日本に避難してきた葛西様とルスラン・リディア夫妻様よりウクライナ侵攻前後の体験についてお話ししていただきました。ウクライナ侵攻が始まった当初の避難所の画像や,壊れ てしまった建物の画像を見て,攻撃の悲惨さを感じました。
また, 葛西様の実際の避難経路や,避難の時の様子を伺うことで,ウクライナの方々の大変さを痛感しました。 突然の攻撃により,荷物をまとめる時間もなく家を出たり,家族が離れ離れになってしまったりした 話を聞きました。

また葛西様の教え子で今もウクライナの首都 キーウで暮らしているイゴール様とオンライン通話を行い現地の様子を教えていただきました 。 イゴール様はお話の中で,「今も空襲警報は 1 日に 35 回なっている。しかし,日常を取り戻すため,経済のために,社会人は働き, 学生は学校に行っている」とおっしゃっていました。 ウクライナの方々は,毎日何度も空襲警報がなり,そのたび不安な気持ちになっていると知り 胸が痛くなりました。 また,「次の日になにが起こるかわからないので,とても不安である」ともおっしゃっていました。先の見えない不安の中でも,前に進もうとしているウクライナの方々の 強さに感動しました。

そして,本講演会は,10 月 29 日に行われるチャリティコンサートの演奏者も参加していました。
そのため,チャリティコンサートで歌唱するウクライナ語の曲である「故郷」を,日本に留学中のマリア様に発音指導をしていただきました。あまり馴染みのないウクライナ語の曲は難しいと初めは感じましたが,日本に避難しているウクライナ人の方々 は, 何倍も言語の面で苦労していると思うのでより真剣に取り組むことができました。

世界の平和を願うチャリティコンサート

2023年 10 月 29 日,カトリック南山教会にてチャリティコンサートを行い ,平和を願う歌の演奏を通して,一人でも多くの方に平和について考えていただくきっかけになればとの思いで開催いたしました。

合計 6 団体が演奏をすると共に, 「お祈りの時間」を設けることで,世界中の平和を願いました。
出演団体は,南山大学附属 小学校 聖歌隊様,聖歌隊南山大学スコラ・カントールム様,名古屋工業大学合唱団様, 合唱団 花集庵様,金城学院大学クワイア様,名 古屋市立大学混声合唱団様です。

また,コンサートでは寄付を募り,集まった寄付金( 136,432 円)をウクライナの人道支援を目的とした 団体へ全額寄付いたしました。

本コンサートでは,約 150 名の方にご来場頂きました。コンサート終盤では,小学生から社会人まで約 130 名で,「故郷(作曲:岡野貞一)」を歌いました。 この曲は, 2022 年にウクライナ支援の為に編曲された曲であり,ウクライナ人による望郷の想いを綴った詩が, 日本の古き良き旋律につけられています。 1 番を南山大学附属小学校聖歌隊様が日本語で演奏し, 2 番を大学生以上がウクライナ語で演奏, 3 番を全員が日本語で演奏いたしました。 また,最後に会場全体で,「キリストの平和(こども讃美歌)」を演奏しました。お客様と一緒に,キリストの平和が私たちと共にあることをお祈りし,世界の平和 を願いました。

ウクライナ復興支援チャリティコンサート~平和の鐘が世界に響き渡ることを願って~

本コンサートは,戦時中のウクライナと日本の両国にいる合唱団がオンラインで合唱交流を行い,平和を願う歌声をお客様に届けることを目的に開催しました。

出演団体は,ウクライナの「モラフスキー室内合唱団」,大学聖歌隊の「聖歌隊 南山大学スコラ・カントールム」,「金城学院大学クワイア」,「名古屋学院聖歌隊」,社会人合唱団の「合唱団花集庵」です。愛知県に避難しているウクライナの方々と一緒に「故郷 /Землемоя 」を演奏しました。

2024年 2 月 3 日に南山大学神言神学院にて, 2 月 17 日に南山大学ロゴスホールにて,合同練習を行いました。練習には,愛知県に避難しているウクライナの方々も参加してくださり,一緒に「故郷 /Землемоя 」を練習しました。この曲は,日本の童謡「ふるさと」にウクライナ人歌手ナターシャ・グジーさんがウクライナ語で歌詞をつけた曲です。日本語,ウクライナ語で「ふるさと」を歌い,発音を教え合う中で,異国の言語の難しさを体感しました。また ,練習の中でウクライナの方々が,日本の合唱団に向けて歌を披露してくださいました。歌詞の意味は理解 できなくても,とても感動し,音楽は言語の壁を越えて心を通じ合わせることができると感じました。

2024年 2 月 24 日,「ウクライナ復興支援チャリティコンサート~平和の鐘が世界に響き渡ることを願って~」を行いました。当日は,多くのお客様にご来場頂きました。コンサートでは,ウクライナと中継を繋ぎ,モラフスキー室内合唱団と交流を行いました。お互いにウクライナ民謡である「 Carol of the bells 」を演奏したり,愛知県に避難しているウクライナ人の方々と日本の民謡である「故郷 /Землемоя 」を日本語とウク ライナ語で演奏しました。

会場では募金箱を設置し,114,997 円の寄付をいただきました。寄付金は,主催者であるウクライナ人道支援ジャクユーサポート様が,ウクライナモラフスキー室内合唱団に送金いたします。

本コンサートを通して,ウクライナに関心を持つきっかけや,ウクライナ・世界の平和について考えるきっかけになったのではないかと思います。

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