学生生活(学生課)

課外活動 活動報告

Activate NRL(実施報告)

2024.03.26

名称 「本」を通じた「であい」「つながり」「かかわり」の創出 「本をめぐる冒険」第2回
グループ名 Activate NRL
開催日 2023年11月22日
場所 南山大学S47教室
SNS

Instagram:@activate_nrl
Twitter  :@Activate_NRL

内容

Activate NRLはActivate(活性化) N(Nanzan)R(Reading読書)L(Linkingつながり)の略であり、本を通じた学生間のつながりの創出を目標にしています。

大学図書館や書店、食堂などと協力して様々な書籍に関する様々なイベントを企画・実施することで、学生がより書籍に親しむとともに、書籍を通じた発見や視野の拡大を体験する機会を創出します。また、学生がこれらのイベントに参加することで、様々な情報ツールの発展に伴い、軽視されがちな「本」の魅力・有用性を再発見することを目標とします。

今回は今年度の活動報告に含まれている、橋爪駿輝様をお招きした講演会「本をめぐる冒険」について詳しくご紹介します。

様子

所感

橋爪駿輝様講演会「本をめぐる冒険」第2回

2023年1122日(水)に、小説家「橋爪駿輝」様をお招きした講演会「本をめぐる冒険」を、S47教室にて開催しました。

講師の橋爪駿輝様は、小説家、監督、脚本家と幅広く活動されていらっしゃり、『それでも、ハッピーエンド』はYOASOBI「ハルジオン」の原作小説となっています。講演会ではご自身の読書体験、就職活動、また文学と音楽の融合など幅広くお話を伺うことができました。

30人の学生と先生にご参加いただくことができました。

講演内容

橋爪駿輝様の読書体験についてでは、ストレートに自分の感情を表現できるものが「小説」だと伺いました。「えもい、やばい」など1語でいくつもの意味を持つ言葉のみで自分の気持ちを表現していると、それ以上の何かを得ることができません。「〇〇だから~である。」と気持ちを言語化すると分析ができて、人は自分と向き合うことができるようになります。小説を読むことを通して、内に意識を向ける大切さを学びました。

就職活動についてでは、大学生に向けてのアドバイスをお話しいただきました。この世界で生きるにはフィシス(自然)とロゴス(言葉)が大切です。言語化すること(ロゴス)の大切さは既に感じていただいたと思いますが、フィシスはどうでしょうか。何かをしてみたいと興味を持つ「衝動」こそフィシスです。人は「普通」にとらわれすぎると、自分の中の衝動を押し殺し、物事に感動できなくなります。

「楽に生きるより悩み、葛藤がある人生の方が幸せである。人は完全に満たされた経験がないから生きていける。」
就職活動では自分の衝動を大切にするとともに、自分の感情を言語化して相手に伝える意識を持つことが大切だと学びました。

文学と音楽の融合についてでは、YOASOBIとのコラボについてお話していただきました。コラボに至った経緯は、プロの小説家の初コラボ楽曲を作成するプロジェクトがあり、橋爪様にオファーがきたからです。オファーのきっかけは、橋爪様が時代に強く残る小説と流行り廃りはあるものの影響力の大きい音楽の両方の魅力を普段から言語化していたため、SONYのプロデューサーの耳に入ったというご縁でした。橋爪様は原作小説『それでもハッピーエンド』とYOASOBI「ハルジオン」を聴いた印象ではイメージギャップが大きく、捉え方や表現方法が様々であると思い、文学と音楽の融合によって表現や感性の幅が広がったと感じられたそうです。

サイン会

講演会終了後は橋爪駿輝氏のご著書『スクロール』 『さよならですべて歌える』 の販売とサイン会を実施し、多くの参加者が橋爪駿輝様と交流しました。橋爪様に講演会の感想を直接お伝えしたり、質問をしたりなど、たくさんお話することができました。また、橋爪様からは参加者一人ひとりにサインに加えてメッセージをいただきました。今後の人生に役立つお言葉をいただき、実りある時間になりました。

書籍は、南山大学学内丸善キャンパスショップ様にご用意いただきました。

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