課外活動 活動報告
南山大学リサイクルプロジェクト 活動報告
2025.02.25
名称 | 南山大学リサイクルプロジェクト 年間活動報告 |
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グループ名 | 南山リサイクルプロジェクト |
開催日 | 不定期 |
場所 | 南山大学構内 |
SNS | Instagram:@nan_zanre |
内容
南山リサイクルプロジェクトは、大学のリサイクル率を向上させること・学生の環境意識を高めることを目標に活動している団体です! 2023年度のASUサスティナビリティプログラムに参加した5人で、リサイクルボックスの設置やプラスチックの回収、啓発活動をしています。
プラスチックなど、まだ資源として活用できるはずのものが可燃ごみとして捨てられている現状を問題視し、新たな資源回収システムを作り出しました。ASUでの学びを活かした、今までにない新しい取り組みです。
様子


所感
分別・リサイクルの啓発活動
私たちはInstagram、ポスターの設置、授業での宣伝を通じて、分別・リサイクルの啓発活動を行いました。
①Instagram
Instagramアカウントを開設し、週に2回のペースで投稿やストーリーを更新しました。
投稿内容は、
・リサイクルプロジェクトの活動内容
・名古屋市のゴミ分別や世界の環境問題
・留学中の南山大学生から寄せられた留学先のゴミ箱事情
・他大学のゴミ分別事情
など、環境やゴミ、リサイクルに関する幅広いテーマを取り上げました。
また、リール投稿に力を入れ、一番再生された動画は1700回以上の視聴を記録するなど、フォロワー以外の方にもリーチし、認知度の向上につなげました。さらに、ストーリーのアンケート機能を活用し、クイズや意見募集を行うことで、フォロワーと双方向のコミュニケーションが取れるよう工夫しました。
②ポスターの設置
学内の複数の場所にポスターを掲示し、
・リサイクル可能なゴミの種類
・リサイクルプロジェクトのプレ実施・本実施の告知
・リサイクルボックスの正しい使い方(イラスト付き)
などについて、分かりやすく伝えました。
また、コパンのリサイクルボックスのゴミ回収率が低かったため、コンビニでよく見かけるプラスチック製品を見本として設置し、「コンビニで買ったプラスチックゴミはここに捨てる」と目で見て分かるように啓発を行いました。
このような活動から、実際、学内のポスターを見て私たちの活動を知ったという声もあり、認知度向上に貢献しました。
③授業での宣伝活動
教授の許可を得て、授業の冒頭に活動の紹介を行いました。国際教養学部の必修授業だけでなく、他学部の授業にも積極的に宣伝活動を行い、幅広い学生へ情報を届けるよう努めました。また、宣伝と同時にアンケート調査を実施し、学生の認知度や実態を把握しました。結果を分析したところ、「活動の名前は知っているが、具体的な内容は知らない」という学生が多いことが判明したため、活動内容をより強調した宣伝への変更や、Instagramストーリーによる定期的な活動内容の発信など、情報発信の方法を改善し、さらなる活動の強化を目指しました。
リサイクルボックスの設置(プレ実施、本実施)
リサイクルボックス(プラスチックの回収ボックス)の設置は、本プロジェクトの「要」です。
可燃ごみとして捨てられていたプラスチックを資源化するため、既存のごみ箱の横(特に可燃ごみ用)に段ボール製のボックスを設置しました。
ボックスの設置→プラスチックの回収→各ボックスの中身を一か所に集める→豊明市のリサイクル業者さんに受け渡し→資源として再利用(RPF)というフローで進めています。
前例がないため、大学や業者さんに協力を仰ぐには実績が必要だというアドバイスを学生課の方から頂き、1週間のみのプレ実施を行うことにしました。その際の回収量は少量のため、資源化は昭和区環境事業所にご協力をお願いしました。
その後は、規模を拡大して本実施がスタート!
期間は11/25-1/31、リサイクルボックスを設置した場所はQ棟、G棟、G30、コパン、R棟、S棟の15か所です。本実施中合計で「約530L」の回収・資源化に成功しました。
今回、リサイクルプロジェクトで削減したCO2は...「74.14kg」でした!(回収量は22kg)
〈計算式〉
①59.18kg−②1.76kg+③16.72kg=74.14kg
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①焼却処理されなかったことによる削減量
②リサイクル時のCO2排出量
③石炭を使ったときと比較したCO2の削減量
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〈参考資料〉
・京都府地球温暖化防止活動センター(n.d.)
https://www.kcfca.or.jp/project/company-menu-to-zero/japanwaste/
・環境省(n.d.)「温室効果ガス排出量計算のための算定式 及び排出係数一覧」
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/suishin_g/3rd_edition/ref2.pdf
プレ実施から本実施までの中で、ボックスが目立たない、トイレ横に設置したボックスには紙が入っている、ペットボトルや袋に入った大量のペットボトルキャップ(恐らくワクチン用と勘違い)が入っているという問題に直面しました。ポスターの変更・追加、授業時の宣伝活動で対処しましたが、まだまだ改善の余地はありそうです。
プロジェクト期間中には数多くの賛同の声を頂き、大きな励みとなりました。また、沢山のプラスチックを集めることができたのは、ごみを捨てる際に本プロジェクトを思い出し、協力してくださった方々のおかげです。ありがとうございました。
大学祭企画~ゴミ捨てマップ・活動内容の紹介・ゴミ分別ゲーム~
2024年11月2~4日に開催された大学祭にて、私たちは「ゴミ捨てマップの掲示」「活動内容の紹介」「ゴミ分別ゲーム」の3つの企画を実施しました。
①ゴミ捨てマップの掲示
大学祭には南山大学の学生だけでなく、学外からも多くの方が来場されるため、ゴミ箱の場所を示したマップを作成し、学内に掲示しました。これにより、ポイ捨て防止や適切なゴミ分別の促進を目指しました。
②活動内容の紹介
私たちの活動を多くの方に知っていただくため、活動の経緯や内容を写真付きの模造紙で紹介しました。この模造紙を見て、活動に興味を持ってくださる方や、初めて知ったという方も多く、直接質問してくださる来場者の方もいました。
③ゴミ分別ゲーム 「Let’s become a リサイクルマスター」
ゴミ分別を楽しく学んでもらうため、ボールに描かれたゴミを正しいゴミ箱に投げ入れるゲームを実施しました。このゲームでは、体験者自身が「どのゴミ箱に捨てるべきか」を考えることで、分別への意識を高め、さらに、実際に手を動かして楽しみながら体験することで、記憶にも残りやすいよう工夫しました。また、捨てる前に汚れを拭き取るものや、水ですすぐ必要があるものなど、分別が難しいゴミも用意し、ゲームを通じてより実践的な知識を身につけられるようにしました。実際に体験した方からは、「このゴミの分別方法を知らなかったので、知ることができて嬉しい」「リサイクルに興味をもった」といった声をいただき、ゴミ分別やリサイクルへの関心を高めるきっかけづくりができました。
大学祭企画には、南山大学の学生だけでなく、他大学の学生や家族連れの方々など、幅広い世代の方々が参加してくださいました。多くの方に正しい分別への理解を深めていただく機会となり、応援のメッセージもいただくなど、活動の励みにもなりました。
南山チャレンジプロジェクト