カトリック文庫

沿革

カトリック文庫のあゆみ

概要 図書館長(敬称略)
1989
  • 長期事業の一環として「カトリック文庫」構想の具体化
    構想を実現するため図書館予算の中にカトリック資料費を計上し、明治期刊行の聖書・聖歌集等を古書店から入手することから着手し、資料群の構築を図った。

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山本 和義
1990
  • 「カトリック文庫」として積極的な資料収集を開始
    ザビエル研究の権威者シュールハマーの主要著作をはじめ、16世紀末から20世紀前半まで200点を超える世界各地の文献を集めたザビエル研究コレクションを購入した。

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山本 和義
1991
  • 教会・修道会と密接に情報交換を行いながら資料収集活動を展開
    1991年から1993年が資料収集活動を展開したピーク。関係機関への協力依頼は31教会、カトリック16教区・司教区、43男子修道・宣教会、121女子修道・宣教会に及び、これと並行して関係者からの情報入手・紹介を経て、図書館からの現地訪問は、長崎、福江、福岡、津、多治見、岐阜、金沢、長野、東京、横浜、新潟、酒田、鶴岡、秋田、盛岡、仙台など17都県、70余の司教館、修道会、教会、個人にもなった。この活動により初期蔵書の多数を占める寄贈資料を得ることとなった。

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山本 和義
1992

  • 図書館事務部内に「カトリック文庫」プロジェクト発足
    グループ活動の人材基盤が確立し、資料収集活動、整理・分類基準の策定に取り組むこととなった。
  • 「聖書を中心としたキリスト教関係資料展」開催(10月31日~11月7日)
    貴重書・アントニーヌス『倫理神学大全』をはじめ、各語聖書や和訳聖書(復刻版を含む)などを展示し、解説・解題目録を作成・配付。

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山本 和義
1993


  • 南山大学図書館「カトリック文庫」を正式に設置(4月)
    図書館地下1階の一室を「カトリック文庫室」として正式に開設、資料提供を開始。
  • 「カトリック文庫」協議会を組織発足(4月)
    専門的な見地からの指導・助言を得る機関として発足。
    図書館長を長として、教育職員、事務職員を構成員とする。
  • 『カトリック文庫通信:カトリコス』第1号発行(10月)
    カトリック文庫と利用者とをつなぐ広報誌として創刊、当初は年2回の発行であった。2002年度より年1回となったものの現在も継続している。

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山本 和義

1996


  • 「南山大学図書館『カトリック文庫』について:過去・現在・未来」講演(10月24日)
    日本カトリック大学連盟図書館協議会実務研究会にて報告。
  • 「和訳聖書について:異文化との出会いの視点から」講演(10月25日)
    日本カトリック大学連盟図書館協議会実務研究会にて報告。
  • 「和訳聖書展:南山大学図書館カトリック文庫所蔵資料より」開催(10月28日~11月8日)
    本学所蔵の明治期の和訳聖書・ヘボン「新約聖書約翰傳」(1872年[米國聖書會社]出版)など約45点のほか、聖書の解説・翻訳者・カトリック文庫紹介パネル、ミサ聖祭で使用する聖杯(カリス)・祭服・聖体顕示台等の資料を展示した。

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美濃部 重克


1997

  • 布教用要理解説図版(中国版)の寄贈(5月)
    戦後の混乱期の1948年、淳心会の神父により、収容先の中国から故国ベルギーを経て、新たな赴任地の日本に持ち込まれたものと伝えられている。キリスト教の信仰と聖書の著名な場面が、中国古代の風俗を巧みに取り入れたかたちで描かれている。

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美濃部 重克
1998
  • 布教用要理解説図版(8か国、約800枚)の寄贈(3月)
    中国版同様、画像の他に注釈や聖書の語句が記載されている。民心説得、布教のための重要な戦術として用いられたものと思われる。

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美濃部 重克

1999

  • 「カトリック文庫」プロジェクトを「カトリック文庫」委員会に名称変更
    「カトリック文庫」関係の準備活動としての位置づけを、恒常的グループ活動に変更。2020年度より「カトリック文庫グループ」。

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    浜名 優美
    2002
    • 『カトリック文庫通信:カトリコス』発行を年1回に変更
      以降は11月発行を原則とする。

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    大森 正樹
    2004
    • カトリック作曲家高田三郎氏関連資料群の寄贈
      手書き楽譜、豊中混声合唱団演奏会・講習会テープ・ビデオ、典礼聖歌関連の論文などの寄贈を受ける。

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    大森 正樹
    2005
    • (旧)名古屋聖霊短期大学所蔵『グーテンベルク聖書』を瀬戸図書館に設置
      同短期大学閉学に伴い大学に移管された(マゼラン版、本体2巻、解説2巻、1984年復刊)。

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    大森 正樹
    2011
    • 寄贈資料の整理完了
      長く未整理のまま保管されていた寄贈資料の整理が完了し、提供を開始。
    • 「カトリック文庫」室を地下1階にリニューアル開設
      寄贈資料整理完了を機に、書架等を整備し、小規模ながらリニューアルを実施。

    【整理済冊数: 6,606点 】

    細谷 博
    2013
    • 南山大学図書館「カトリック文庫」20周年
      開設当時の関係者を招いて座談会「カトリック文庫20年の歩み」を開催(5月30日)。

    【整理済冊数: 6,808点 】

    森山 幹弘
    2014
    • 復活期の史料『平戸御水帳』(洗礼台帳)を購入
      貴重な一点もの資料を購入し、以降の講座や『カトリコス』の資料紹介等に活用。『図書館雑誌』(v.113, no.8, 2019, p.534-535)でも紹介。

    【整理済冊数: 7,021点 】

    森山 幹弘
    2015
    • 南山大学「カトリック文庫」講座を開始
      信徒発見から150年目にあたる2015年に、第1回カトリック文庫講座「信徒発見150年」を開催。

    【整理済冊数: 7,104点 】

    森山 幹弘
    2017
    • 南山大学図書館デジタルライブラリーに「カトリック文庫」資料を公開
      本学に相応しい特色ある貴重な資料はカトリック文庫にも多く所蔵されており、順次追加を検討。

    【整理済冊数: 7,217点 】

    森山 幹弘
    2022
    • 図書館Webページに「カトリック文庫」ポータル開設
      当館の主要コレクションとして、図書館Webページ内に独自のページを開設。

    【整理済冊数: ― 】

    太田 達也
    2023
    • 南山大学ライネルス中央図書館「カトリック文庫」30周年
    • 「カトリック文庫」室をリニューアル

    【整理済冊数: ― 】

    太田 達也

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