留学・国際交流

南山大学から海外へ 留学体験記

【2025年度】「青海日本文化交流のつどい」に参加

氏名 上坂 真穂 さん
学部/学科 人文学部心理人間学科
留学先大学(国・地域) 中国
派遣時期 2025年10月

 202510月に1週間、中国青海省を訪問しました。このプログラムのメインは小島プレス工業株式会社の方々が現地で開催される「青海日本文化交流のつどい」への参加で、南山大学の学生5名は日本文化にちなんだ演舞を、愛知工業大学の皆さんはたこ焼きや抹茶といった日本料理の体験コーナーを担当し、市民の方々と交流するというものです。大学生活を通して様々なバックグラウンドをもつ人と出会いたいという思いと、中国や台湾出身の友人たちを通して中華圏への興味をもっていた私にとって、多民族が共に暮らす青海省で人々と交流できるこのプログラムは非常に魅力的でした。さらに、普段から芸能人のパフォーマンスを見ることが好きな私が自ら演者側に回って人々を盛り上げることにも関心をもち、応募を決めました。

 このプログラムへの参加が決まった後、私たちは本番の3か月程前から本格的に準備を始めました。当日は緊張しましたが、南山大学の仲間や、同じく演舞を披露する現地の学生と「頑張ろうね!」と励まし合うことで気持ちを落ち着けることができました。演舞の際には多くの観客が手を叩いたり一緒に踊ってくれたりして盛り上がり、終了後には「あの曲知っていたよ」「とても良いパフォーマンスだった!」「一緒に写真を撮ろう!」と声をかけていただきました。さらに、演舞の話から広がって「これおいしいから食べてみて」と名産のヨーグルトをご馳走になることもありました。自分たちが考え披露した演舞がきっかけとなり、多くの人々と交流できたことがとても嬉しかったです。また、国籍・文化・言葉の違いは、人と仲良くなるうえで大きな壁にはならないのだと気づいた瞬間でした。

 ここまで「青海日本文化交流のつどい」について詳しく述べてきましたが、このプログラムで経験できたことは他にもあります。青海民族大学日本語学科の授業に参加し、お互いの紹介や日本語を使ったゲームで交流したり、今年8月に南山大学を訪れた青海省内の大学の学生とス-パーマーケットに足を運んだりしました。どちらも南山大学・愛知工業大学・現地の学生による少人数のグループであったため、「青海日本文化交流のつどい」の時よりもじっくり話すことができました。スーパーマーケットでは、現地の学生がおすすめの食べ物を教えてくれたり、買い物を手伝ってくれたりしました。日本にはない食材や、日本と違って木の実の試食が自由にできたことが新鮮で面白かったです。さらに、小島教育文化発展基地・青海省博物館・青海大学の見学や、西寧市内・青海湖の観光、羊やヤクの肉をはじめとした青海省ならではの食事をじっくり味わう機会もいただいたことで、青海省での滞在を満喫することができました。

 これらの時間を南山大学の仲間と一緒に過ごし、学生同士の絆が一気に深まったことも大切な思い出です。私たちの関係は演舞の準備から始まり、どんどん深まっていきました。皆でアイデアを出し合ったり協力したりしながら1つのものを完成させたこと、異国の地で衣食住を共にしたこと、青海省での食事や観光を通して楽しい気持ちを共有したことなど、この5名で過ごした時間は私にとって忘れられないものになりました。

 このプログラムへの参加を迷っている方は、思い切って応募してみてほしいです。私自身も就職活動のスケジュールに影響が出ないかを心配していましたが、演舞の練習は調整可能であり、中国での滞在も1週間であれば問題ないと感じました。一方で、たった1週間とは思えないほど密度が濃く、多くの体験ができます。日々の生活で忙しい、勇気が出ないなどさまざまな理由で一歩踏み出せない方もいるかもしれませんが、ぜひこのプログラムで現地の方々との交流や新しい仲間との出会いを楽しんでください。

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