理念・方針
南山大学が目指す大学図書館像
南山大学は、「キリスト教世界観に基づく学校教育を行う」を建学の理念とし、「人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)」という教育モットーのもと、教育・研究を通じて、広く世界において人間の尊厳を尊重かつ推進する知の担い手を育むことを使命としています。
南山大学の図書館は、この建学の理念と教育モットーに基づいて定められた「教育研究等環境の整備に関する方針」のもと、南山大学の学生、教職員、同窓生はもちろん、南山学園の生徒、教員、ならびに人間の尊厳のために「地の塩、世の光」として知の担い手となる志をもったすべての人に対して開かれた〈新たな知を創造する拠点〉となる図書館を目指します。そのために必要な資料や学術情報を組織的に収集・保存・管理するとともに、主体的な探究を促進すべく学術情報サービスを提供し、未来に開かれた図書館のあり方を模索し続けます。
南山大学ライネルス中央図書館の方針
1)新たな知を創造する拠点となる
南山学園を創立したヨゼフ・ライネルス師の思想に由来する「であう(encounter)」「つながる(connect)」「かわる(transform)」の3つのコンセプトを体現する〈新たな知を創造する拠点〉として、関連する学内施設・組織との連携を通じて、知が行き交う多様な対話の場を提供します。
「であう」:人と人、人と資料が新たに出会う、快適で魅力的な開かれた環境の提供
「つながる」:人と人、人と資料をつなぐ企画、交流活動や連携の強化等、多様なコラボレーションの触媒としての役割
「かわる」:人と人、人と資料を通して自らの枠を変革し、社会に新たな価値(イノベーション)を提案する、知のフロンティア開拓の志を抱く人への支援
2)教育・研究のための資料や学術情報を組織的に収集・保存・管理する
南山大学資料収集・蔵書構築方針のもと、最適な媒体を組み合わせ、〈新たな知を創造する拠点〉にふさわしい教育・研究のための資料や学術情報を組織的に収集・保存・管理します。特に、建学の理念の具現化に資するコレクションとして、カトリック文庫およびキリスト教関連資料を整備します。
3)主体的な探究を促進すべく学術情報サービスを提供する
収集した資料を提供するとともに、主体的な探究を促進すべく南山大学の知的研究成果を国内外に発信します。また、国内外の関連機関と連携して、オープンサイエンス時代にふさわしい学術情報サービスを提供します。
4)未来に開かれた新しい図書館のあり方を模索する
展示や講演会等の企画・活動を通じて、様々な社会課題に向き合い新たな価値を生み出す機会を提供し、南山大学の知的財産を社会に還元します。また、新しい学修・教育・研究支援サービスの提供と体制を追求し、〈新たな知を創造する拠点〉にふさわしい、未来に開かれた図書館像を模索します。