カトリック文庫 お知らせ
【お知らせ】リニューアルしたカトリック文庫室について(紹介)
2023年08月04日
カトリック文庫室を開設した1993年から遡ること数年前、それまで埃まみれであった空間を清掃し、片隅に置かれた要不要の判別がつかないモノをかたづけました。それらと入れ替えに、学内から使われなくなった書架と調度品をかき集め、ひととおりの体裁を整えました。これが当文庫室のはじまりです。古めかしいとの声もありましたが、見方によっては温かみと味わいのある、少なくとも私たちにとっては大切な部屋でした。
▼旧カトリック文庫室(2017年3月の書架増設まで)
しかし、所蔵資料にとっては決して適切とは言えない環境でしたので、ライネルス中央図書館へのリニューアルの機会に新しい部屋を設けることにしました。場所は、旧文庫室と同じ地下1階の、少し離れた旧マイクロ室です。現在は貴重書庫と新文庫室に生まれ変わった旧マイクロ室が、建設当初は礼拝堂であったことはあまり知られていないようです。旧礼拝堂がめぐりめぐってカトリック文庫室になるという、何とも言えないご縁とつながりを感じています。 旧マイクロ室▶
新文庫室は、アントニン・レーモンドによるデザインの、側面をいくつも円形にくりぬいたコンクリート打ちっぱなしの階段が中央に位置しています。書架の大半は他の場所で使用していたものを再利用する一方で、旧文庫室にあった調度品の一部を残し、それにあわせて壁面の木材部分が焦げ茶色に仕上げられています。この木調とクリーム色の金属書架との 対比・融合は、建築の赤茶色とコンクリート色とのそれを彷彿とさせ、人間にとっても資料にとってもたいへん居心地のよい空間となりました。 私たちは、この新文庫室と 資料たちを、まもり、はぐくんでゆきます。
▼新カトリック文庫室
▼旧文庫室より受け継がれてきた調度品・書架
旧文庫室
新文庫室
旧文庫室(2017年3月の書架増設後)
新文庫室