カトリック文庫 髙田三郎コレクション
名古屋市出身で、本学ともゆかりのあるカトリック作曲家、髙田三郎の関連コレクションである。 大半は、没後の2003年に遺族より寄贈された資料により構成されている。
特に貴重なのは髙田による手稿楽譜であり、とりわけ日本における典礼聖歌史上、画期的と評される「やまとのささげうた」は注目される。
第二バチカン公会議(1962-1965)の『典礼憲章』により、それまで原則としてラテン語で行われてきた教会での祈りを、 各国の信者が母語で行うことが可能となった。日本でも日本語による日本人のための式文と式文をうたう音楽=典礼聖歌が求められ、 作曲されることとなった。しかも同曲は、西洋音楽式の旋律ではなく日本の伝統音楽の旋律を用いた最初ではないかと考えられている。
この他にも、髙田自身が指揮する演奏会や合唱指導する講習会などを収録した映像や音源の資料も所蔵している。 さらに、髙田関連の各種資料を備えており、髙田の足跡を詳細に追える総合的なコレクションとなっている。
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